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計測器市場を席巻するIT集団アンプラス 3つの新製品とは?

ハイテク機器 大矢晃弘

ForesightSports社の大ヒット弾道計測器『GC2』や『GCQuad』を輸入販売するアンプラスは今年3つの新製品をお披露目する。どの商材もレッスンやクラブフィッティングの可能性を広げると同時にその敷居を下げ、あらゆるゴルファーに間口を広げるものだ。以下でその製品を紹介しよう。

【動画】アンプラスのゴルフフェアブースで新商品を体験

同社は3月に開催されたゴルフフェアに出展した。そのブースで『FOCUS』を体験。倉地伸尚社長の製品説明も観てもらいたい。

FOCUS

同社は元々ゴルフ業界向け製品にAIを実装するなど、海外の計測器をより国内で使いやすくするためのオリジナル製品開発を得意とするIT集団だ。自社開発の高速処理カメラ&画像解析ソフトの『PEACOCK』は、スイングとクラブを正確に解析できる計測器として多くのインドアゴルフ施設に導入されている。

そんな同社が新たに開発したトレーシング・システム『FOCUS』は計測機器を補完する新分野の製品だ。既に初心者専用ショップのゴルフ5新宿フラッグス店にも導入されている。同社の倉地伸尚社長によると、

「『FOCUS』はより少ない情報でゴルファーが的確に理解できる計測器を目指して開発しました。10の計測項目の内、5項目を絵柄にし視覚的に分かりやすくすることでフィッターとゴルファーとのやり取りを省力化しています」

と語るようにヘッドの軌跡や弾道図が分かりやすく地面に映し出される。近年、弾道計測器が進化し様々なデータを数値化できるようになったが、一方で計測画面が複雑化しデータの見方や活かし方が分からない、あるいは接客時間が長くなってしまうという弊害もある。

そういった「項目の多さ=良い計測器」の既成概念に切り込んだのが『FOCUS』で、まさにゴルファー目線の計測器だと言える。

「シンプルですが内側には非常に綿密な情報を持っており精度も『GCQuad』とも遜色がないことも実験済みです」

と自信を見せる。10年以上、弾道計測器を研究してきた同社のノウハウが詰まった製品と言えそうだ。

そしてスイング計測の肝になるのは高速カメラによる正確な撮影技術だが、同社独自のアイデア商品「ドーナツシール」がそれを実現する。

高速カメラによる撮影は人間のまばたきが増えるのと同じで、高速になればなるほど撮影画像が暗くなる。そのため従来は強い光量のストロボをたき、光っている間に連続撮影する手法が取られてきたが、光量が強すぎるためにクラブヘッドが白飛びし、ボールと間違って認識されてしまうことがあった。

そこで同社は中央がドーナツのように開いた白いシールを作りクラウンに貼ったところ、誤認識がなくなりフェース角も綺麗に撮影できるようになった。同シールは特許取得済みで米国でも特許出願中。単純ながら誰も思いつかなかったアイデア商品だ。

得意のAIを駆使して今夏にはシールがなしでもヘッドをトレースできるような上位機種も用意していく。

AIスイング

もう一つの自社開発製品は『AIスイング』というiphone用アプリだ。ジャイロ・センサーやシール等、クラブへの取付けは一切不要で、アプリでスイングを撮影するだけで自動的にクラブの軌跡が可視化され、PGAツアーの中継さながらのスイング動画を見ることができる。

さらに3~4の「スイングアドバイス」に加え、推奨のロフト角、シャフトの硬さ(軽いシャフト、重いシャフト)といった「クラブスペックアドバイス」も実装予定だ。何もつけずにスイング軌道が瞬時に可視化できるだけでなく、正面から撮った画像についてはヘッドスピードの最速点で軌跡の描画色を自動的に変えてくれる心憎い工夫も実に嬉しい。

さらにスイングとクラブの簡易なアドバイスまでついてくるなら、ゴルファーがレッスンやフィッティングに興味を持つきっかけ作りにもなり、スクールやショップの市場活性化にも大いに寄与しそうだ。

GC3

最後はForesightSports社史上最も安い計測器として昨年から話題になっていた『GC3』だ。主な特徴は3つのカメラを搭載し、ボールの認識エリアは『GC2』よりも広いA4サイズを実現。接続方法はWiFi、イーサネット、USBタイプCと幅広く対応している。重さは2・3㎏と軽く、本体上部のモニターは液晶タッチパネル対応になっている。

『GCQuad』にあったフェース角、インパクトロフト、打点などの一部の専門的な計測項目をあえて削り、高度計や温度計等のスペックや実装方法を変えることで、より手頃な価格で導入できるようにした。

インドアゴルフの出店予算は施設によって様々だ。そういう意味でも『GC3』は低価格で高性能な計測器を求めるインドアのニーズに応えるだけでなく、最高機種『GCQuad』導入へのフックになりそうな商材だ。

■本体価格:99万8500円(税別/別途保守あり)
■本体サイズ:幅152㎜、高さ305㎜、奥行き127㎜
■弾道計測項目:ボール初速、上下打ち出し角、左右打ち出し、トータルスピン量、サイドスピン量、左右ブレ、頂点高さ、落下角、キャリー飛距離、トータル飛距離
■クラブ計測項目:ヘッドスピード、ミート率、クラブパス、アタック角

アジアの急成長企業ランキングに入賞したアンプラス

アンプラスはこれまでForesightSports社の製品を日本のゴルフ市場に広めてきただけでなく、アフターサポートなどにも定評があり、多くのインドア施設、販売店と取引がある。

2021年3月31日、英FinancialTimes社、日本経済新聞社及び独スタティスタ社が主催し、アジア太平洋地域13ヵ国、100万以上の企業を調査対象とした「High-GrowthCompaniesAsia-Pacific2021(アジア太平洋地域の急成長企業ランキング2021)」において、同社は190位に選出された(日本企業116社中54位)。

同ランキングは、アジア太平洋地域(オーストラリア、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナム)に本社がある13の国・100万社以上の企業を調査対象とし、2016年~2019年に高い成長を遂げた上位500社を選出したものである。ゴルフ業界唯一のランキングということもあり、今後もアンプラスの成長には注目だ。


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大矢晃弘

大矢晃弘

1982年7月24日生まれ、神奈川県出身。
中央大学卒業後、俳優としてテレビや映画に出演してきた経歴を持つ、異色の記者。
ゴルフをこよなく愛し、2018年5月株式会社ゴルフ用品界社入社。
自分が発信する記事で、ゴルフの楽しさをより多くの方に知ってもらい、皆がゴルフを気軽に始められるようにしたい。ひいては、ゴルフ業界をもっと活性化させたい。その想いで今日も走ります!

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