GOLFNAVI、日本一の弾道測定精度を求めて 井上透プロコーチを招聘

GOLFNAVI、日本一の弾道測定精度を求めて 井上透プロコーチを招聘
ゴルフナビ社は10月1日、プロコーチ・世界ジュニアゴルフ選手権日本代表監督・東京大学ゴルフ部監督の「井上透」をアドバイザーに迎え、2023年冬を目途に弾道測定解析データのアップデートを行っていく。同社の種茂幸也社長は、 「多くの弾道計測器、そしてシミュレーターが市場に存在しますが、昨今、弾道計測器にはシミュレーションゴルフの要素が加味され、一方でシミュレーションゴルフでも弾道計測が可能なように、両者の存在が近づいています。その中で、リアルなゴルフ場の風景や臨場感はもちろん、弾道計測の精度向上も必要な時代になっています」 そのような背景のもと、ゴルフナビ社では、弾道計測器並の正確な計測ができるように、井上透監修の下、「センサーの調整」と「プログラムの物理計算式の追加」を行っていく予定だ。 もちろん、井上氏をアドバイザーとして迎え入れるため、ゴルフナビ社は愛知県半田市にあるゴルフナビのショールームに井上氏を招待。ゴルフナビを体験してもらい、様々な意見交換を経て、アドバイザーに迎えている。

井上透が考える弾道測定そして精度向上の意義

井上氏がアドバイザーとして迎えられた理由は、もうひとつある。井上氏が語るように、 「トラックマンやGC4だけではなく、ありとあらゆる弾道計測器を購入したり、借りたりして、ほとんどの機器を使用したことがあります」 その知識は業界一かもしれない。その弾道計測、そして精度向上の意義を井上氏は、次のように語る。 「トラックマンなどが以前より安価になり、クラブ開発やツアーのトップ選手だけが使用していた時代と異なり、多くのゴルファーが使用できる環境になっています。距離計も同様で、それらの存在によって、ツアープレーヤーは正確なショット情報を理解して、ゲームに臨むことができるようになりました。いまでは、ショット時のデータ、数値の意味を理解したプレーヤーでなければ世界で戦えない状況なんです」 それはアマチュアゴルファーでも同じだと井上氏は語気を強める。 「レッスンでは弾道やヘッド挙動を数値化することで、平均値からの差異を明確化できます。アマチュアは特に感覚的ではなく、適切に問題点を理解することで、無駄な悩みを減らすことができます。悩む前に計る。それには精度向上が必要なんです」 そして、この弾道計測精度の向上が、リアルなゴルフに近づき、よりゴルファーのプレーが充実していくことにつながるという。

システムと映像への実装 エンタメとリアルの融合

ゴルフナビ社は既に、弾道計測精度の向上を目指し、センサーの改良、そして精度の向上した弾道を映像に反映させるためのシステムの改修をスタートしている。システムを担当するチ副社長は、 「センサーを微細なレベルで調整して、それを物理的に、つまり実際の映像に反映させるプログラムの改修を始めています」 それに対して、井上氏は、 「実際、ゴルフナビ社にとってはシビアな要求になると思っています。例えば、ディスタンス系とスピン系のボールでは、打ち出し角が異なります。将来的には、それをも含んで、弾道計測の精度の向上を図るわけですから、並大抵ではないですが、終わりがないので改修を永続的に行うことが、精度向上につながると考えています」 弾道計測の精度向上は、リアルなゴルフに近づくとともに、ゴルファーのゲームを向上させる。一方、シミュレーションゴルフを楽しむという点では、シミュレーションゴルフ機器として『GTR』はエンタメ性に優れており、さらにオプションとして子供向けの『GTR KIDS』やシニア向けの『GTR PARK』を追加搭載可能だ。シミュレーションゴルフのエンタメ性も充実しながら、リアルなゴルフも追及する。「ゴルフナビ」を選ぶ理由がここにあるのは間違いない。

井上透プロフィール

1973年4月3日生まれ/横浜市出身。 アメリカにてゴルフ理論を学び、1997年より日本ツアーにおいて初のプロコーチとして男子ツアーに帯同。佐藤信人プロ・中嶋常幸プロ・加瀬秀樹プロなど多くのプロコーチを兼任。現在も多くのプロゴルファーを指導している。 2011年、早稲田大学大学院にて「韓国におけるプロゴルファーの強化・育成に関する研究」最優秀論文賞を獲得。 現在、国際ジュニアゴルフ育成協会理事長として、世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表監督に就任。 2016年より東京大学ゴルフ部の監督に就任。 YouTubeチャンネル「井上透ゴルフ大学」でレッスン動画等を投稿。 井上 透公式HP: https://www.inouetoru.net/profile/ チャンネルURL: https://www.youtube.com/channel/UCcd-Vw7Umyf3FwUCLRxByrg ●井上透コメント 「実はゴルフナビ社からオファーを受ける理由がもうひとつあります。それは、オプションですが『GTR KIDS』が用意されていることで、私にとってジュニア育成は大きなミッション。この『GTR KIDS』の存在によって、子供たちにゴルフの楽しさを伝えることができる。その点に共感したのもアドバイザーとして参画する理由のひとつです」--。