ツアーサポートの舞台裏 朝日でも西日でも計測できる 高性能距離測定器の登場

ツアーサポートの舞台裏 朝日でも西日でも計測できる 高性能距離測定器の登場
さて、今回はJLPGAツアーで解禁された距離計測器についてです。2022年シーズンの解禁でしたが、当初は選手もキャディさんが使用するもので、自分には関係がないと言っていた選手もいたようですが、それから2023年シーズンも後半に入って、その状況は大きく変わりました。 選手も練習ラウンドや、練習場で積極的に使用するのが当たり前になってきており、今年度では試合中にも選手が距離計測器で計測する姿がTVの画面でもよく確認されます。 現在ツアーでよく見かけるのは、レーザー距離測定器です。距離測定器が解禁された2022年シーズン当初では、使用しているメーカーは大半が『ブッシュネル』でした。 その後、『ショットナビ』、『ボイスキャディ』が選手やプロキャディにアプローチした結果、現在のJLPGAでは試合にごとに『ボイスキャディ』と『ブッシュネル』が選手使用率を争う形となってきました。 使用率を大幅に伸ばした『ボイスキャディ』ですが、選手やプロキャディによれば、 「レンズが明るく見やすいこと、初心者(ここではプロゴルファー)でも目標に正確に早く当たり、測定できる!(特に緊張した場面でストレスなく早く当たることは重要!)」 「朝日や西日と低い位置の太陽に抜けて測定ができないメーカーが大半だが、『ボイスキャディ』はこんな状況でも測定精度が落ちずに計測できる」 とのこと。また、 「プロが確実に目標に当てられなかったりしたものが、『ボイスキャディ』を使用することで、自分たちでも使える!!」 というのが、短期間でトップシュアを獲得できた要因のようです。ちなみに今季32試合で使用者の15名が優勝しています。 一方、プロキャディはレーザー測定器に加えて、GPS測定器を使用する人が増えています。 これはピンまでの情報を得るレーザー計とGPS測定器で、グリーン周りの形状、バンカーや池までのハザードの距離、さらに重要な要素であるグリーンエッジまでの距離を、ツアーメモと比べて再確認できることが大きいようです。 GPS距離計では朝日ゴルフの『イーグルビジョン』のみがプロキャディに使用されています。 ★ルール改正後、時間はかかりましたが選手やプロキャディほぼ全員が距離測定器を使用するようになりました。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年11月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら