熱中症からゴルファーを守る! WBGT環境測定値をクラウドで一元管理 『SisMil(シスミル)』

熱中症からゴルファーを守る! WBGT環境測定値をクラウドで一元管理 『SisMil(シスミル)』
不要不急の外出は控えましょう! コロナ禍で連日聞かれたフレーズが収束後、今度は酷暑で叫ばれた昨年の夏。コロナ特需は一転、夏枯れとなり、屋外のゴルフを苦しめた。 気象庁によると、今夏(6~8月)も全国的に平均気温が平年より高くなる見込みと発表。高温をもたらす条件が重なった場合、観測史上最も暑くなった昨夏並みか、それ以上になる可能性もあるという。 ところが、ゴルフ施設の猛暑対策は遅れが目立ち、多くのゴルフ場がWBGT(暑さ指数)を備えていない。対策はゴルファー以外にも、キャディやコース管理スタッフにファン付きウエアを支給するなど、やるべきことは沢山ありそうだ。 そんな中、オーク情報システムでは、暑さ指数(WBGT)などの環境測定値を一元管理できるクラウド型システム『SisMil(シスミル)』を展開。同社は大林組の小会社で、建築・土木現場、工場はじめ、現在では学校などの運動場・体育館、スポーツイベント、病院・介護施設、災害等避難所、農作業場などに『シスミル』が導入されている。同社の澤田真宏氏に詳しく聞いてみよう。 「電子式WBGT指数計で温湿度を計測し、任意の場所に設置した子機(センサー)で温湿度と黒球温度を計測し、親機を経由してクラウドへ送信します。さまざまな環境測定値を計測・一元管理することで、複数箇所の危険な状況をいち早く察知し、測定値の記録によって作業環境を管理できるため、従業員や利用者の安全管理に役立ちます」 ハードウェアの基本構成は、クラウドにデータを送信する親機(ゲートウェイ)と、温湿度、黒球温度を計測する子機(センサー)で、子機が定期的に自動計測したデータ(温湿度、黒球温度)を親機がLTEや有線LAN(Ethernet)でクラウドへ送信し、クラウドで暑さ指数(WBGT)を算出。親機1台につき、子機30台まで接続可能で複数箇所の暑さ指数(WBGT)などの環境測定値を一元管理できるという。 「環境を常に測定し、把握することが熱中症対策のファーストステップです。数カ所の危険な状況いち早く察知・周知でき、その場に行って測る必要がないため省力化にも繋がります。また、測定記録による作業環境管理やデータ出力することができますので、分析資料としても活用可能です」 5月のゴールデンウィーク明けから10月にかけて設置する施設が多く、初期費用10万円、親機1台、子機1台の月額利用料は2万5000円~となっている。近年はIOT化にも注力し、メール配信やデジタルサイネージのリアルタイム表示も可能だ。ゴルフ場のエントランスやレストランをはじめ、カートと連携できれば、熱中症からゴルファー、キャディーを守ることができそう。 お問い合わせ: オーク情報システム 03-6844-3900  https://www.oakis.co.jp/