予選会での『ツアーワールド』使用率3割超
本間ゴルフは国内男子ツアーの新規大会「本間ツアーワールドカップ」(10月8~11日、石岡GC、茨城県)をアコーディア・ゴルフと共催で行うが、本戦への出場権を争う予選会のアマチュア出場枠を30名まで拡大。
その結果アマ3名、プロ10名が本戦に進めるもので、大会を熱意系の囲い込みに活用する。
アマ予選会を全国4地区(北海道、東日本、西日本、九州・中四国)で行い、ゴルフ専門誌を中心とした出版社主催のアマ競技にも出場権を与えている。
「『ツアーワールド』のブランドミッションは、熱意系の声に応え続けること――。トーナメントでのプレーの可能性を高めることで、真摯にゴルフと向き合い、モチベーション向上にもつながると考えています」(西谷浩司社長)
ところで、予選会におけるアマの出場枠は全体の10%以内、つまり70名なら7名しか認められていなかった。一連のアマ枠拡大は、ホンマの熱意に日本ゴルフツアー機構が譲歩した格好だ。
7月21日に開催された東日本大会(習志野CCキングクイーン、千葉県)には高校生から60代まで幅広い層が参加。74で3位入賞、マンデー出場を決めた神奈川大学ゴルフ部の榎本翔太選手(19、画像右)が次のように話す。
「本選出場を機に攻略法や気持ちの切り替え方をプロから学び、自分のレベルを高めたいです。試合だからこそ、培えると思うんです」
それはともかく、伊藤康樹常務によれば同予選会における『ツアーワールド』の使用率は、
「3割を超えました。49名のアマに使用クラブを調べて明らかになったのです。特にTWウエッジの愛用者が多く、我々も驚いているんですよ。『VIZARD』シャフトもオレンジやパープルなどゴルファーが個性に合わせて選んでいる。その様子が見られたことも収穫でしょう」
実際、『TW727』シリーズは前作比で187%(本数ベース)の売れ行きと好調だ。同社は今後、トーナメントの開催に合わせて販促強化を打ち出すほか、大阪にフィッティングセンターを開業。全直営42店舗にエプソンの測定器「Mトレーサー」を導入するなど矢継ぎ早の施策を打つ。
年末には新ブランドの投入も決定。これはズバリ『ゼクシオ』対抗を掲げるもので、ゼビオ専用のPB商材だった『LB』シリーズもこちらへ統合されるもよう。ホンマが、熱い。