見た目だけでは分からない、プロニーズを取り入れたモデル別設計
- 本間ゴルフの熱意とブランドの本質が形になった4モデル
- フェースプログレッションを変えずに、独自のロフト設定(Vシリーズ)
- 豊富なバリエーションの中から最適な1本を選び出せる
本間ゴルフから『TW737アイアン』4モデル(Vn、V、Vs、P)が一挙投入されました。
『V』シリーズは3種類(Vn、V、Vs)ありますが、フェースプログレッションを変えずに、それぞれ独自のロフトを設定。ロフトに応じた重心特性・形状設計を採用しているのが大きな特長です。
ヘッドサイズは各々違いますが、構えた印象はエッジとトップブレードがストレートで非常にシャープ。かつての名器「FE700」の形状を彷彿させるHONMAらしいデザインだな、と感じました。
製法にも拘っています。新W鍛造製法がそれで、特別な形状につくられた軟鉄素材を鋳造し、特にフェース面中央上部の鍛流線が密になり強度を高めたとか。これにより、オフセンターヒット時の当たり負けを軽減し、マイルドな打感を実現する構造。
歴代のモデルの中でも特にプロの評価が高いモデルをベースに、ネック周りや全体フォルムを磨き上げた『TW737アイアン』を早速打ってみましょう。
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左から、Vn、V、Vs、P[/caption]
ツアーワールド TW737 V
Vシリーズのスタンダードモデルが『TW737 V』。7番アイアンのロフトは32度の設定。ヘッドサイズは大型化が図られ、バックフェースはキャビティ構造。名器の顔に拘りながら、やさしさを機能として持たせているのが分かります。
実際に打ってみると、印象通りのヘッド挙動と弾道で実にオートマチック。距離感や弾道コントロールがしやすく、メーカーの狙い通りいいバランスに仕上がっています。
ツアーワールド TW737 Vs
7番アイアンのロフトが30度。ストロングロフト設計で、飛距離性能とマイルドさを両立させた、わがままなニーズを具現化したキャビティモデルです。
僅かな差(最大0.6mm)ですが、『V』シリーズ中キャビティ部分が一番深く、トップブレードもやや薄くなっています。最も低重心化が図られており、ボールが楽に上がって飛ぶアイアン。
フェースの重心位置の近いところにボールが当たりますので、ライナー性の強弾道が特性として表れています。
ツアーワールド TW737 Vn
最上位モデルになるのが『TW737 Vn』です。7番アイアンのロフトは34度。バックフェースから見たトップブレードが、他の2モデルよりもやや太めの設計になっており、高重心化が図られています。
実際に打ってみると、インパクト付近でヘッドを押し込んでいきながら、ボールがフェースの上を滑っていくフィーリングが得られました。低く打ち出して、ボールのスピン量により高さを出していくアイアンです。ロフト以上に重心特性が機能しているのが『Vn』。
Vシリーズを総括すると、弾道の属性はそれぞれ異なるものの、最高到達点はすべて揃っていて、高い設計基準を感じました。また、3モデル投入は自信の表れであり、売上構成比の82%をクラブで占める本間ゴルフの熱意を具現化したアイアンだと感じました。
ターゲットは中・上級者に限定されますが、他社では類を見ない豊富なバリエーションの中から最適な1本を選び出せるのも◎。
ツアーワールド TW737 P
Vシリーズとは系統が異なり、軟鉄鋳造製法を採用、異彩を放つのが『P』。顔がシャープなポケットキャビティという位置づけで、ヘッドサイズも大型化が図られ安心感があります。
7番アイアンのロフトは30度のストロング設計。ポケキャビらしい弾きと初速感が特筆され、深・低重心化設計との相乗効果により飛んでボールが楽に上がります。Vシリーズと比較して弾道、飛距離ともに一段階上がる印象です。
今回試打したのはすべてスチールシャフト装着モデルでしたが、アイアン用に専用開発した「IN」(IN?55・IN?65・IN?75の3種類)と重量系の「IB」(IB?85・IB?95・IB?105の3種類)カーボンもラインアップ。契約プロもアイアン用カーボンを使用するほど、その性能の高さは実証されている。
本間ゴルフの熱意とブランドの本質が形になった『TW737』アイアンシリーズは多くのゴルファーの武器になると思います。
価格:6本組(#5-#10)11万4000+税~/各1本:1万9000+税~
商品のお問い合わせ 本間ゴルフ
撮影協力:熊谷ゴルフクラブ、カゴハラゴルフクラブ