スイング中の情報も倍得られる凸凹グリップ
Check point!
- 切り返しタイミングを感じる
- 引っ掛かって、滑らない
- シャフトの挙動も感じやすい
永井プロの試打インプレッション
一目見て分かる通り、独特のデザインが特長ですね。その構造は、スパイラルの形状に高さ2ミリの突起という表現が分かりやすいと思いますが、イメージ的には厚さの異なる細いテーピングがほどこされた感じです。
スイング中には大変興味深いことを感じました。それは、2ミリの突起部が独自の収縮性を持ち合わせており、スイング中にグリッププレッシャーが強くなる瞬間や弱くなる瞬間に、手の平の中で呼吸しているかのようなレスポンスがあります。
実際にはトップからの切り返しの瞬間にグリッププレッシャーを強くしやすかったり、そしてインパクトに向かってグリッププレッシャーを弱めるという、スイング中のタイミングをグリップ自体がナビゲートしてくれる性能を有していると感じました。そのような意味では、スイング中の手元の挙動、つまり、手元が何処にあるのか、どのタイミングで、何をしているのかという情報が、通常のグリップと比較して、非常に多くゴルファーに提供されると思います。
特に右手(利き手)の挙動に対する情報が多く伝わってきますので、例えば、右手でしっかりと叩いていけるスイングに導いてくれるということもいえるでしょうね。そういう意味での対象者は、インパクトが弱いなぁ~と思われているゴルファーやスライサーには、いままでのグリップと比較して倍のフィーリング(情報)を得ながら、インパクトを迎えられると思います。
重量は48gと軽量ではありませんが、カウンターグリップとして使用するのも良いでしょう。 使ってみるとゴルファーに対する情報量が多く得るものも多いと思いますので、一度試してみて下さい。
商品詳細
米 ウィングリップの日本代理店であるブロッサムは6月末、日本市場専用モデルのウッド・アイアン用グリップ『スパイラル プラス』を発売する。
特長は商品画像の通りで、ラップ式だがその中央が盛りあがっており、その高さは2ミリ。米ウィン社は最近、釣竿用グリップの製造販売にも乗り出しており、釣竿用グリップ『コンツアー』をヒントに日本主導で開発されたのが『スパイラル プラス』というわけだ。
その特徴は、手の引っ掛かる凹凸感に他ならない。現在、R&Aに申請中だが、「不適合の烙印を押されても構いません。ゴルフショップとの商談では、規則に対する不安の声は聞こえてきていませんから」(同社)
重量は48g±2g、サイズは内径0.60、素材はドライETXで、柔らかさや衝撃吸収力などは、通常のウィングリップと同様で、軽く握ることで体全体の力が抜けて、一体感を生みスイングを安定させるという。これまでウィン製グリップで日本主導のモデルはなかった。「日本市場はシニアゴルファーが中心で、最近では女性ゴルファーも台頭しています。握力が弱くても性能が発揮される商品のニーズを受けて開発に至りました」(同社)
お問い合わせ ブロッサム
撮影協力:熊谷ゴルフクラブ、カゴハラゴルフクラブ