ウエッジの操作性とアイアンとのつながりのよさを両立
Check point!
- 独自のワイドソールで打点が安定
- スクエアフェースでもバンカーでスピンが効く
- 『ゼクシオ』アイアンとのつながりがいい
永井プロの試打インプレッション
今回、48、52、56度の3つのロフトタイプを試しましたが、全てに共通する最大のメリットは打点が安定するということ。『RTX F-GORGED』の特徴がワイドソールなので、ソールが地面に深く入っていきませんし、ソールがしかっりとヘッドを支えてくれるので打点が重心の少し下、スピンがしっかりと入るところになります。
フェアウェイだけではなく、ラフやライが悪い状態のところからも打ってみましたが、どんなライでも打点に安定感がありましたね。打点が安定すれば、自分の狙った距離がしっかり打てるので、ピンに寄せやすいといえるでしょう。それにいいところに当たってくれると、このモデルの軟鉄鍛造の打感と音の良さも感じることができるので、打っていて気持ちいいですね。
また、バンカーショットも試しましたが、ここでもワイドソールが効いています。広いソールと適度なバンスで砂を上手く弾いてくれるので、スピンもかかりやすい。
今回は、バンカーでフェースを開くのが苦手という人もいるので、敢えてフェースを開かずにスクエアな状態でも試してみました。結果は、やはりワイドソールが効いているのでヘッドが上手く抜ける。バンカーのアゴをしっかりと越せる高さも出ましたし、スピンもきっちりとかかっていましたので、オープンフェースが苦手という人には一度試してほしいですね。

そして、このウエッジシリーズに共通しているのが、ヘッド形状です。全体的なシェイプはいかにもウエッジ顔なのですが、リーディングエッジのところはスッキリとしたストレート感があります。言い換えると、ややグースネックで、ストレートにターゲットに構えたい人が好む顔。オートマチックにボールもつかまるでしょう。
こういった特徴を考えれば、アベレージゴルファー向けにやさしくボールをつかまえられるアイアン、例えば、ダンロップスポーツでいえば『ゼクシオ』などとのつながりがすごくいいと思います。
ウエッジだけを買い替えるというのは、やや上級者向けというイメージがあるかもしれませんが、アベレージゴルファーでもちょっと質感のいいウエッジでショートゲームを楽しむというスタイルがあってもいいと思います。『RTX F-GORGED』は、いわゆるサンドウエッジのゾーンが3本(ロフト角:56、58、60度)そして、このサンドウエッジとアイアンを結ぶゾーンのギャップウエッジタイプも3本(同:48、50、52)揃っているので、自分の飛距離やプレースタイルに合わせて、気に入った3本を選んでみてはいかがでしょうか。
クリーブランド『RTX F-FORGED』ウエッジの概要
『RTX F-FORGED』ウエッジは"Forgiveness(寛容)"をコンセプトに開発されたもの。砂や芝にもぐり過ぎずに打点位置を安定させるワイドソールや、ボールを包み込むようにアドレスでき、構えやすく安心感のあるグースネックなど、アベレージゴルファーのショートゲームをサポートする設計となっている。ヘッド形状はやさしさを重視したワイドソール設計でありながら、洗練されたシャープなデザイン。鍛造ならではのやわらかい打感も特長という。
- ロフト角:48、50、52、56、58、60度
- 価格:N.S.PRO 850GH スチールシャフト、N.S.PRO 950GH スチールシャフト装着モデル 1万8000円+税、Miyazaki WG-60 カーボンシャフト装着モデル 2万円+税

左から48、52、56度
商品のお問い合わせ ダンロップスポーツ
撮影協力:マグレガーカントリークラブ