シャフトラボ/USTMamiya ATTAS SPINWEDGE IPを検証

シャフトラボ/USTMamiya ATTAS SPINWEDGE IPを検証
シャフトがボールを押すフェース面がブレない

Check point!

永井プロの試打インプレッション

120g台のウエッジ専用カーボンシャフト『ATTASスピンウエッジIP』は、従来の市場にはない新機軸。スチールシャフトで代表的なモデルは、「ダイナミックゴールド」ですが、そのアイアンセットとの流れに『ATTASスピンウエッジIP』は位置づけられます。 製品特長は、積層の厚さに集約されるでしょう。斜めのバイアス層へシートの巻き数を増やし、捻じれの少ない設計です。実際に打つと、確かにフェース面がブレないですね。オフセンターヒット時のエネルギーロスも少なく、方向性の乱れも抑制してくれる。 印象深いのは、重量の割に挙動がスムーズな点。レスポンスの良さという部分で、スチールシャフトだとモタつく感じがある、という方に最適でしょう。 シャフト挙動は、手元からミッドにかけてのたわみ感が良く出ていると思います。この部分は、スチールシャフトと同じようなしなりを感じますが、ミッドから先端にかけては、積層の厚さ、シャフトの強度がしっかりしているという部分で、『ATTASスピンウエッジIP』へ軍配が上がります。ひと口でいうと、シャフトがボールを押してくれる感触です。 低弾道でスピンの効いた球をシャフトが導く 決して先調子ではないのですが、インパクト時は先端部分が深く入っていく挙動を感じ、それを球のつかまりやすさに繋げています。タメをキープしたままでもシャフトが深く入ってくれるので、厚くて強いインパクトが可能になる仕組み。上げて下ろすだけでのスイングで、低弾道かつスピンの効いた球をシャフトが導いてくれます。 スコアメイクのカギとなるグリーン周りのショートゲームも手元側がしっかりとしなってくれますね。 最近、アマチュアの方でアプローチが苦手な方を多く見かけます。クラブは全体的に"重め"を推奨しますが、スチールシャフトのモタつきが災いしているケースもありますので、『ATTASスピンウエッジIP』ならフィーリングを一新できる可能性も。 バンカーショットも同様、先端のしっかり感により、砂の抵抗に負けずに脱出できる。モデル名にもなっていますが、IP仕上げは一見するとスチールシャフトのようにも見えます。視覚的にアイアンのスチールシャフトとの繋がりを意識しているでしょう。 1607-vokey2.jpg 重量公差は±3g

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撮影協力:マグレガーカントリークラブ