高MOIパター『RX5 』で芯を外さないパッティング
Check point!
- 直進性が強い順回転
- ソールの座りでライ角調整
- 最大254g重量調整
永井プロの試打インプレッション
見ての通り、新規性能が新規形状として具現化されたパターで、最大限ゴルファーをサポートしてくれるパターだといって良いでしょう。
まず、ヘッド形状です。第一に慣性モーメント(MOI)。つまり、スイートスポットの広さ、そしてストローク中のヘッドのブレを抑制してくれる性能が世界最大級であるということが最大の特長だといえるでしょう。
MOIはドライバーではゴルフ規則で制限されていますが、パターは実は制限されていない。そこを追及したパターで、私自信はパターこそMOIが重要だと考えており、『RX5』は力学的な考察に基づいて開発されています。その高いMOIに関連するのがヘッド重量で、361g~615gまでプレートを付け足すことで調整できます。それがインパクト時の当たりの強さなどを実現していますね。
それに加え、ソールとバックフェースのビスを緩めることで、ライ角を62度~80度まで調整できます。そのライ角調整ができることを前提にロフト角は、1.5度と低ロフト。その低ロフト設計と高重心設計の相乗効果で、オーバースピンを掛けて順回転を生み出しています。
さらに、先ほど説明したヘッドの重さ、つまり高MOIでオーバースピンが掛かりながら、直進性が強く、弾きの良いボールが出て行く印象です。
そこで、ライ角のフィッティングが重要になります。まずは、ヘッドとシャフトの結合部を緩めてフリーな状態にしてアドレスをしましょう。重要なのはヘッドをグリーン上でソールさせて、心地良くソールが座るライ角を見つけることが重要。それによって心地良くアドレスができるパターになるはずです。もちろん、ソールの座り方にも個人の好みがあって、トゥアップやヒールアップを好むゴルファーもいることでしょう。ただし、パターの力学的特長上、ソールをスクエアに座らせて、心地良いアドレスができる状態で最適なライ角を見つけるのが賢明だと思います。
そしてヘッド重量、MOIの調整です。こちらはパッティングストロークの始動がスムーズに行える重量を見つけていきましょう。重すぎると始動がスムーズではなく、パターを制御することが難しくなります。
ライ角、ヘッド重量のフィッティングは心地よさとスムーズな始動がキーワードです。
商品詳細
今年のJLPGAメジャー初戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』を制したのがゴルフライブが日本総販売代理店として輸入販売する 『キュアパター RX5』だ。
一昨年3月から輸入販売を開始し、今年のジャパンゴルフフェアに出展すると瞬く間に注目を浴びた。そして、JLPGAメジャー初戦の優勝者が使用したことで、その注目度もアップ。問い合わせで電話回線がパンクする事態となった。
その『RX5』だが、6月18日に正式に発売され、すでに前モデル『RX4J』の販売を凌ぐスピードで販売実績を積み重ねている。
その特長は、ベンドネックのセンターシャフト。もちろん、ライ角も62~80度まで調整可能。ロフトは1.5度と立っており、なんと言ってもヘッドの重量調整幅が広く、それに伴う慣性モーメント値(MOI)の調整が魅力だろう。前モデル『RX4J』では、ヘッド重量が304~603gだったのが、『RX5』ではフェース長も1cm長くなったこともあり、ヘッド重量は361~615gまで調整できるようになった。
現在、販売は同社Webがメインだが、一般流通での取扱店も募集中。その性能もさることながら、店頭の差別化商品として期待される。
キュアパター RX5
価格:3万2800円
商品のお問い合わせ ゴルフライブ(キュアパター総代理店)
撮影協力:石岡ゴルフ倶楽部(アコーディア・ゴルフ)