業界初、カーボンにステップを施したIRON&UTシャフト
Check point!
- カーボン素材のメリットを活かした設計
- 中折れ感のないスムーズなしなり
- UT用もアイアン型スイングで打てる
永井プロの試打インプレッション
ステップを配置した独創的なカーボンシャフトですね。カラーリングはマットブラック仕上げで精悍な印象。今回『STP UT』、『STP IRON』、『STP Proto』の3タイプを打ってみました。
まずは、『STP IRON』から。アイアン用カーボンシャフトは、スチールに近づける設計が多いなかで『STP IRON』はカーボン素材のメリットが形になっています。軽量スチールは、中間部分の剛性に欠けるため、スイング中の中折れを感じますが、『STP IRON』は、軽量ながらミッド部分の剛性を高めることで、フィニッシュまでの挙動がスムーズ。ミッド部分から幅広にステップが入ってきて、特に手元から、2番目の剛性が良く出ています。
R相当のモデル『50』は、先端部分が動いてくれますので、ボールを上げやすい印象。一方SX相当の『Proto100』は、手元側のしなりを感じやすく、ヘッドスピードの速い方は切り返しでタメを作りやすく、自分のタイミングで球をとらえられる。重量別に全6タイプから選べるのも◎。
そして、その流れを汲むのがユーティリティー用の『STP UT』。今夏『55』、『75』のモデルを打ってみてみましたが、基本的に『STP IRON』と同様のフィーリングです。中間部の剛性をベースにティップ&バット側へ味付けを施しており、アイアン的なスイングで打つと好結果に。アイアンは得意だけどUTがうまく打てない、アイアンのイメージでUTを使いこなしたいゴルファーがズバリ、ミート。軽くてしなりの大きいシャフトを好む方には、ハードルが高いかもしれません。
総括
『STP』シリーズは、バット→ミッド→ティップの繋がりを感じ、カーボンの特性である安定感、操作性が印象的。飛びすぎないので縦の距離感も合うでしょう。
切り返しのタイミングも非常にとりやすく、インパクトではヘッドが遅れて入ってくるので、自然にハンドファーストの形になります。
ひとくちでいうと、シャフトがインパクト効率を上げるイメージ。自分で我慢してタメようとしなくてもシャフトが自然にタメを作ってくれる。この部分はカーボンの特性を感じ、インパクトの情報がダイレクトに手に伝わってきます。
全体的にシャフトの粘りがあり、インパクトの情報量、シャープさを感じる。従来の市場にはない新発想シャフトといえ、アイアンマンを自負する方は是非試してみてください。
ステップがあるのにカーボン!?
本来、スチール素材は重く柔らかい性質を持っており、カーボン素材は軽く硬い性質がある。つまり、スチール素材は軽くすると柔らかくなりすぎ、逆にカーボン素材は重くすると硬くなりすぎるために重いシャフトはスチール、軽いシャフトはカーボンで作るというのが定説だった。
しかし、高弾性カーボン製品を作り続けてきたクレイジーでは、その経験とステップ(STP) 製法により、重量を出しながら粘り感があり、かつ、しなやかさの出るカーボンシャフトの開発に成功した。
STP UT(45/50/55/70/75) 価格32,000円(税抜)
REGENESIS STP Iron (45/50/60/85) 価格25,000円(税抜)
REGENESIS STP Proto (100/115)価格30,000円(税抜)
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