桜 SAKURA EVENGOLF

桜 SAKURA EVENGOLF
球の高さが揃う、方向がブレない和テイストシャフト

Check point!

永井プロの試打インプレッション

桜(SAKURA)というジャパニーズテイストのシャフトがEVENGOLFから登場しました。コスメは桜の花びらを黒ベースで纏っており、非常に質感の高い印象です。 素材はカーボン繊維の糸が細く密度が高いPAN系の高強度繊維を用い、さらにその繊維を5軸で編み込んでいる。そのあたりは実際に振ってみると良く感じることができます。 65Xを早速打ってみましたが、何発打っても球の高さが揃って方向がブレませんね。完成度の高さを伺わせます。 そのしなり方は、しなやかさが強調されますが、繊維の緻密さがしっかりとエネルギーを伝達してくれる。ただ、ストレート層のしなりではないので、粘り系に属します。つまり、インパクトを作りながら飛距離と方向性を兼ね備えたシャフトが『SAKURA』。 一方の5Rは、6Xの性能をそのままスケールダウンした印象。HSの遅い方でも積層部分がスムーズに潰れながらインパクトに入っていく。そして厚く心地よい打感、飛ばしの質感というのが手に伝わってきます。 総括 フルレングスでストレート層に高弾性繊維や異素材を入れたシャフトとは違い、積層の厚さをしなり戻りや、弾きの強さへ還元している。 フィーリング的には粘り系に属しますが、先端部のエネルギー量、しなり戻りの速さが良く出ていますので、タイミングを十分に感じながら、強いインパクトを導いてくれます。 また、インパクトのタイミングが取りやすいという部分でいうと、いわゆる地クラブ系、芯のしっかりあるヘッドとの相性が良いでしょう。和のテイストで飛ばしてほしいシャフトです。 合わないのは、投影面積のある大慣性モーメントのヘッド。芯に当てることに執着せずに思いっきり振っていくと結果もついてくるでしょう。 1609-evengolf_1.jpg ミート率の高さ(1.52)にも注目。

商品DATA

松山英樹プロがアマチュア時代にイーブンゴルフの『HR-07』を愛用していたことは有名だ。 その同社から、次世代シャフト『桜(SAKURA)』が新登場。日本の伝統工芸をゴルフに落とし込んだジャポネスクシリーズの位置づけで、5R、6S、6Xの3タイプをラインアップ。 ボリュームは60g台の6Sと6Xで、素材はPAN系の5軸組布を採用。ピッチ系の炭素繊維に比べ糸径が細い強靭なPAN炭素繊維を敢えて使用し、この高強度、高弾性率のカーボンをさらに5軸組布に編み込んでいるのが特筆すべき点。これにより、安定した方向性と低スピンで高弾道ビッグキャリーを生む仕組み。 一方の5Rは、すべてのゴルファーの悩みを解消すべく開発したモデル。振りやすさと飛距離は相反するが、これを融合したという触れ込みだ。 現在、販売は同社Webがメインだが、一般流通での取扱店も募集中。その性能もさることながら、店頭の差別化商品として期待される。

5R

6S

6X

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撮影協力 アバイディング クラブ ゴルフ ソサエティ(PGM)、TRUE SPEC GOLF