芯を外すのが難しい!? バランスの良さが生み出す究極のミート率
- ミート率の高さが群を抜く
- ソフトフィーリングなのに爽快な金属音
- ヘッドの入射角を問わず飛距離も出る(FW)
永井プロの試打インプレッション
GIGA(ギガ)『HSシリーズ』といえば、ヘッドの弾きがいい「シリコンチタンフェース」とボディの剛性バランスを最適にする「モノコックボディ」が特徴ですが、今回発売された『HS797』ドライバーと同フェアウェイウッドは、そのデザインコンセプトを継承しつつ、さらにインパクトパワーを増大する形状へ進化させた点が注目されます。
まず、ドライバーの構えた印象は丸型でディープフェースですね。これに加えて、フェースにバルジとロールをしっかりつけているので、全体的に丸みを帯びています。この形状と重心のマッチングがいいので、ヘッドの挙動が安定する。その結果、スムーズに振れるのでミート率が高いですね。メーカーの触れ込みでは、オフセンターにも強いということですが、芯にしか当たらないという印象。すごく結果が出るヘッドです。
ミート率の高さに太鼓判を押す永井プロ
次に打感ですが、「シリコンチタンフェース」特有の粘りがある。それにボールがフェースにくっついてヘッドも撓む。進化した「モノコックボディ」の跳ね返しの強さも出ています。このように全体的に柔らかいヘッドですが、音はやや高めの金属音が出ます。今作はボディに「811チタン」という新素材を採用していますが、この辺りも独特な魅力につながっていますね。
さらに、シャフトとのマッチングもいいですね。今回はフジクラと共同開発したオリジナルの『スピーダー』を装着していますが、『スピーダー』にしてはしなり戻りが穏やか。ヘッド自体がボールをつかまえやすいので、そこの相性を考えて上手く作っています。
穏やかなしなり戻りでヘッドとの相性がいいオリジナル『スピーダー』シャフト
このモデルの製品対象者は、試合に出る上級者をイメージしているようですが、芯でヒットしやすい、ボールのつかまりがよくハイドローがナチュラルに出るという特性を見れば、競技ゴルファーだけではなく、今後競技に出たいという予備軍にもおススメできますね。
今回はドライバーの流れを汲んだFWも新発売しています。「シリコンチタンフェース」や「モノコックボディ」といったドライバーの特徴を組み込んだモデルですが、フェース面はフラットでフェースプログレッション(FP)もやや少なめ。この辺り、フェースのアゴをやや出しているドライバーの形状とは異なりますが、むしろFWはFPが少ない方が目標に対してヘッドを振り抜けるイメージが出ます。いい意味でドライバーとのギャップがあります。
ただ、ドライバー同様、すごく弾き感があります。あと、これは特筆できることですが、どのようなヘッドの入り方でもしっかりと芯に当たりやすい。上から打ち込んでも下から煽ってもヘッドが上手く抜けて飛距離も出ます。飛距離が出るわりに左へのミスは出にくい。競技ゴルファーやその予備軍が求める、安定した飛距離性能を実現しています。
商品データ
新たなモノコック
伝統のモノコック形状は継承しつつ、H型からさらに進化。剛性とエネルギー伝達をより効率的にアップグレードしたという。また、前作よりもウェイトの位置をヘッド全体に広げることでインパクトパワーをロスすることなく、ボール初速・慣性モーメントを向上させたという。
飛距離につながる薄肉化/グルーブスロット
ボディに新素材811チタン(ドライバー)を採用し、5gの軽量化を達成。重心配分の最適化とクラウンの薄肉化を実現し、たわみ力をさらにアップしたという。またソール前方に、グルーブスロットを採用。ミスヒット時のパワーの伝達精度をアップし、安定した強弾道が特徴。
シリコンチタンフェース
反発性能の高いチタン合金にシリコンを配合することで、粘度が高くなりインパクト時の反発性能が増大。またボールの食いつきが抜群とのことで、それが打感の良さにつながっているという。
専用シャフト
フジクラ社スピーダーをベースに、HS797専用設計で開発。
ドライバー
- ロフト角:9.5、10.5、HT(11.5度)
- 価格:ヘッド単体(ヘッドカバー付き)6万8000円+税、シャフト付き(トルクレンチ、ヘッドカバー付き)9万円+税
フェアウェイウッド
- 番手/ロフト角:#3/15度、#5/18度
- 価格:ヘッド単体(ヘッドカバー付き)3万5000円+税、シャフト付き(ヘッドカバー付き)4万9000円+税
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撮影協力:カレドニアン・ゴルフクラブ、TRUE SPEC GOLF