イオンスポーツ CP1 GIGA FORGED アイアンを永井プロが検証

イオンスポーツ CP1 GIGA FORGED アイアンを永井プロが検証

オーソドックスなのに飛ばせる新感覚のディスタンス系アイアン

永井プロの試打インプレッション

『CP1 GIGA フォージド』アイアンは、飛距離、ワイドスイートエリア、打感、そして操作性とゴルファーがアイアンに望む性能を高いレベルで実現したという触れ込みです。 そこで試した印象ですが、まずはヘッドの構造。いわゆるバックフェースを深くくり貫いたポケットキャビティで、フェースの打点のかなり下の方までアンダーカットがしっかりと入っています。そして、フェースはマレージングでボディが軟鉄鍛造。キャビティバックの周辺部分は厚みがあって、軟鉄らしい打感と音が堪能できる。また、ソールの幅が広く、この辺りに低重心設計という点が見て取れますし、ソールの抜けの良さもデザインからイメージしやすいですね。 実打した印象は、やはりマレージングフェースの弾きの良さが際立っていて、7番でいいショットをすると、175~180ヤード近くまでキャリーが出ます。メーカーも飛距離に自信があるということでしたが、そこは強く実感できました。 あと、打感の厚さ、弾き感、ボディの軟鉄鍛造がボールをしっかりと押してくれる感じでインパクトの心地良さも兼ね備えています。 今回は『N.S.PRO 950GH』で試打しましたが、軽量スチールの長さ(36.75インチ)でこれだけの飛距離が出るということが、ヘッドの飛距離性能の高さを物語っていますね。 しかし、飛ぶからといって、一般的な飛距離特化型アイアンによく見られる、新規性を追求するあまりゴチャっとしてしまうようなデザインではありません。とてもオーソドックスに作っているのが印象的。 例えば、ネック。ちょっとグースが入っているのでスッキリと構えられます。多くの飛距離系アイアンは、構えた時にバックフェース部の厚みが見えてしまうものもありますが、『CP1』は見えない。アイアンらしいスッキリした感じに仕上げています。この辺りに、イオンスポーツのモノ作りに対するこだわりも感じられます。 『CP1』は、5番から9番、PWの6本セットですが、アイアンとしてのクオリティが高いので、6本セットをしっかりと使うこともおススメしたいですね。 あと、ヘッドの飛距離性能のポテンシャルがとても高いので、スチールシャフト以外、例えば少し軽めのカーボンシャフトを使って長めに組めば、もっとスピードが出てきます。そうすると、シニアやアスリートレディスといったヘッドスピードが遅い人でも高弾道で飛距離が出しやすくなるでしょう。

商品DATA

5~7番には、反発力に優れた「C455マレージング鋼」をL型カップフェースとし採用。ソール半分まで反発エリアを拡大し、たわみ力が大幅にアップ。高初速・高弾道の飛びを実現するという。さらに、フェース厚の薄肉化(2.2mm)により、SLEルール限界の反発係数0.82を誇るという弾きのよさだ。 番手別重心設計
ポケット内部の重量配分を番手毎に最適化。ロングアイアンではつかまりを、ショートでは操作性を重視した重心設計を採用した。また、アンダーカット構造で、フェース下部までスイートエリアを拡大し、やさしさをアップ。打点ミスに強く、安定した弾道をもたらすという。 抜群の抜け、クアッドカットソール
リーディング・トレーディングに加えて、トウ・ヒール側エッジも研磨。低重心でありながら抜群の抜けを誇り、あらゆる打ち方やライにも対応。多少のダフリでもヘッドが抵抗なく抜け、ターゲットに向かって正確に打ち抜けるという。 専用カーボンシャフト
ミツビシ社との共同開発により、軽快な振り心地をテーマに番手別設計。全番手でタイミングの取りやすさと、しなり感を実現しているという。 以上、『CP-1』について説明した。こだわりの強いクラブメーカーとして知られるイオンスポーツらしい商品だ。昨今工房ユーザーの主力になりつつある目の肥えたシニアゴルファーにも、十分提案できそうな製品内容といえるだろう。

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撮影協力:カレドニアン・ゴルフクラブ、TRUE SPEC GOLF