コンポジットテクノ SOSW(エスオーエスダブル)を永井プロが検証!

コンポジットテクノ SOSW(エスオーエスダブル)を永井プロが検証!

「上げて下ろすだけ」の業界初! バンカー脱出専用シャフト12月発売!

永井プロの試打インプレッション

コンポジットテクノがファイアーエクスプレススピリッツで新開発したのが、バンカー脱出専用シャフト『SOSW(エスオーエスダブル)』シリーズです。 バンカーショットが苦手なゴルファーはたくさんいます。その理由は、「オープンに構える」「フェースを開く」「ボールの手前にヘッドを打ち込む」など、通常のショットとは違うことをやらなければいけないと考えるからミスしてしまうのです。 今回紹介する『SOSW』は、〝重いクラブはダフリやすい〟 をコンセプトに重量帯は、75g、100g、155gの3タイプをラインアップ。バンカー脱出に求められる機能を盛り込んだ設計になっているのが特筆すべき点で、普通にスイングするだけで、いとも簡単に脱出できてしまう画期的なシャフト。 製品特長としては、それぞれの重さに対してとてもやわらかい設計になっています。一般的に「重すぎる」「やわらかすぎる」といった傾向のシャフト(クラブ)で打つとボールの手前にヘッドが入りやすく、ダフりやすいといわれています。『SOSW』はその特性とバンカーショットをリンクさせて設計されているのです。 実際に打ってみましたが、普通に上げて下ろすだけでボールの手前にヘッドが入っていきますね。また、しなり戻りが大きいので、インパクトでもヘッドスピードが落ちない点もポイントです。よくバンカーは「上から打ち込め!」といいますが、打ち込むだけではボールを飛ばせないので、ヘッドの加速がとても重要になってきます。また、フェースも返り難いのでボールが上がりやすいのも◎。 『SOSW』はこれらの要素により、砂に対するヘッドの抜けが俊敏、かつ、ボールが勝手に上がって飛ばせるようになるのです。換言すれば、シャフトがエクスプロージョンをしてくれる。  

打ち方は普通に構えてただ上げて下ろすだけ

打ち方としては、バンカー用のスイングをする必要はまったくありません。上げて下ろすだけでOKですが、ひとつだけ注意点があります。 それは、インパクト時に"手元を止める"こと―。そうしないと『SOSW』の大きなしなり性能をもってしても脱出は難しくなります。自分でフェースを開いてアウトサイドから入れたり、体の回転で打つなど、余計な動きが入るとうまくしならせることはできません。何度も言うようですが、「手元を止める」というのが最大のチェックポイント。さらに、シャフトの重さを感じながら振ると、より手元を止めやすい条件が整います。 このシャフトは、しなるのにねじれないのも特筆すべき点。これほどのしなりを出すと、トルクも大きくなり、当たり負けや、ヒッカケの恐れが出てきますが、その点はコンポジットテクノならではの四軸組布シートを外装に巻くことで解決。しなりは大きいものの、トルクを抑え、インパクトロフトをキープする仕組み。

重量帯の選び方

重量帯の選び方は、普段お使いのアイアン用シャフトに40g前後をプラスすると良いでしょう。例を挙げると、普段115g前後のスチールシャフトをお使いの方は155gが見えてきます。一方、レディスゴルファーやシニアの方は45~50g台の軽量カーボンが装着されているケースが多いので75gを選択。100gは60g前後のアイアンシャフトをお使いのゴルファー、といった具合です。 何度も言うようですが、重さがこのシャフトを最大限に活かすカギとなります。従来のシャフトですと、重い=硬いというのが定説で、力の衰えてきたシニアやレディスには選択肢がありませんでした。『SOSW』は重さにやわらかさが備わった画期的なシャフトといえます。そういう意味では、「はっきりと重さを感じたい」という方には、ズバリ155gを推奨します。

装着ヘッドはどのようなタイプを選ぶ?

『SOSW』シャフトは、どのようなヘッドと組み合わせたらいいのでしょうか? 最終的には好みになりますが、今回の試打で使用した「グースが強い」「バウンスが大きい」といったヘッドと組み合わせると"バンカー脱出"という明確な目的のクラブに仕上がるのではないでしょうか。また、ダフりやすさでいうと、ストレートよりもグースネックの方が◎。『SOSW』はウエッジ専用シャフトという位置づけで、テクニックを使う必要はありませんから、スクエアに構えやすいモノが良いでしょう。フェースに乗る砂の量も比例してくるので、大型ヘッドの方がよりやさしいはずです。 プロや上級者がグースを選択する理由とはまったく異なり、「ボールの手前にヘッドを入れる」という要素をシャフトだけでなく、ヘッドにも持たせるようにすれば脱出の確率はさらに高まります。

商品のお問い合わせ コンポジットテクノ(株)

撮影協力:熊谷ゴルフクラブ、カゴハラゴルフクラブ