今年4月にリニューアルした『GR55』は、前モデルと比較して、先端と手元の重量を高め、中間部の重量を削減した。シャフト全体では、約3%の減量に成功。そして、その重量配分の肝となる先端と手元に搭載される金属を、薄く長く変更して、44~48インチで重量感を維持している。その結果、軽量化と振り子設計の進化により、ヘッドスピード(HS)とミート率が向上。トップからの切り返しの速さにより、キックポイントが変わり、低速HSではボールが上がりやすく、高速HSでは中弾道・低スピンを実現している。また、特殊素材の配合により、前モデルの特長である"左への巻き込み"を軽減し、一層叩けるシャフトに進化を遂げた。最大8.6%の飛距離アップを可能とし、アクティブシニアの大きな武器として生まれ変わった。
■価格:8万円(税別) ※振動数の参考地は、45.5インチ/D1認定
永井延宏プロの試打インプレッション
インパクトを造れる熟練ゴルファーへ 好みの長さで仕上げる『GR55』
「今回リニューアルした『GR55』ですが、今日はもう一つの軽量タイプ『GR51k』と比較してみました。『GR51k』は手元と先端に重量が配分されており、中間部分を感じないシャフト。つまり長尺仕様でも長さを感じないというメリット、そして遠心力や身体の回転を使って飛ばすというメリットがありました。それに対して『GR55』はバッド側に搭載する金属シートのスパンを長くしており、シャフト全体の一体感がより鮮明に感じ取れます。シャフトは振り子のような、よりシンプルな挙動を感じやすいと思います。これは長尺でも短尺でも同じ挙動を実現できるので、同じタイミングで撓り戻ります。振り遅れが発生せず、ミート率の高いインパクトを迎えられます。自分でインパクトを造ることができる熟練ゴルファーには、好みの長さで仕上げると、大きな飛距離に繋がると思います」