トゥルーテンパースポーツインクジャパンは、開発に5年以上を費やして完成させた革新的な高強度合金を採用した軽量スチールシャフト『ALLOY BLUE SORA(アロイブルー・空)』を12月に発売する。すでに発売中の『XP シリーズ』の最軽量モデルよりも10g軽量化したにも関わらず、他に類を見ない強度とフレキシビリティーを搭載。従来のスチールシャフトに比べてエネルギー伝達効率が格段にアップ、抜群のフィーリングを実現している。より高く、遠くへ飛ばせる新感覚の軽量スチールの誕生だ。
また、スチールでは初めての試みであるメタリックブルーのPVD仕上げのカラーリングを採用。見た目の重量感を軽減するとともにプレミア感も演出。同社テストでは、色による印象の変化も実証されており、ゴルフラウンド時のフィールド上でもいっそう映えそうなニューモデルとなりそうだ。
永井プロの試打インプレッション
手にした時の重さは、いい意味で数値(80g台)よりも重みがあって、軽量スチールにありがちな頼りなさは感じませんね。実際に打ってみると、一般的な軽量スチールにありがちな中折れ感がない。シャフト全体が一本調子で、シャフト剛性の強さを感じます。また、スイング中のシャフトの挙動も少ないので、大型ヘッドや深重心など、シャフトに大きなトルクをかけるヘッドを装着しても挙動が安定する。どんなヘッドにも対応できるシャフトですね。 そして、秀逸なのがボールの上がりやすさ。いつも試打している練習場ですが、こんなに高い弾道が出たことは記憶にありません。一般的にボールが高く上がる時は、シャフト先端が大きく動くので弾き感が強くなります。そうすると、球質が軽くなって飛ばないケースもあるのですが、このモデルは剛性が強くボールへのエネルギー効率も高いので、球質が重く強く前に進んでいく。従来の軽量スチールのイメージとは、かなり印象が違いますね。製品対象者は、カーボンシャフトだとちょっと物足りないと感じている人や軽量スチールから逆にカーボンへの移行を考えている人にもマッチします。さらに、100g台のスチールシャフトの使用者でも、ボールを上げたい人ならメリットがありそう。そういった意味では、今までにないゴルファーとシャフトのマッチングも見えてきそうなニューモデルですね。