本間ゴルフ　TOURWORLD LADIES

二階堂美加プロの試打インプレッション

市販のレディスクラブでは物足りない！そんな熱意系女子にミート

「まず、ドライバーの構えた印象ですが、ヘッドが大きくて、顔がいい。レディス用としては、座りが良く、ロフト角11.5度でここまで精悍に作るメーカーは類をみないですね。装着シャフトの『VIZARD』（硬度：R2）は、長さ45インチの設定で、男性用と僅か0.5インチしか変わりません。以上のことから明らかに" 熱意系女子" をターゲットにしていることが伺えます。実際に打ってみましたが、振りにいっても当たり負けしません。真剣にゴルフに取り組む競技志向の方がズバリミート。このドライバーで、球がつかまってくると、初速感のある中弾道の重いドローンとした球が打てるようになるでしょう。上達志向が高く、レディスクラブに頼りなさを感じている方や、普段男性用のRシャフトを使っていてハードすぎるという女子に合いそうです。ヘッドスピードでいうと最低でも37m/sは欲しいかな。　そういう意味で、初心者の方は難しく感じるかもしれません。総重量も一般的なレディスドライバーと比べて10gほど重い設定になりますから、そういう方には『VIZARD』よりも44.25インチ仕様の『ARMRQ8』シャフトをお勧めします。
次にFW（#3）ですが、こちらもクセのない美男子顔。構えた瞬間にナイスショットを連想させます。『VIZARD』シャフトとのマッチングもいいのでしょう。明らかにミスッたぁ、というスイングでも球を拾ってくれるやさしさがあります。球の弾きも俊敏で、このあたりはカップフェース構造が寄与していると思われます。さらに、UT。25度を打ちましたが、球が良く上がって前へ前へと飛びますが、グリーン上でボールは止まってくれる。アイアンの苦手な熱意系女子は、このUTを使うべき。大きな武器になるでしょう。
アイアンの『TW717P』は、ヘッドが小ぶりで、いかにも中・上級者好み。見た目は、シンプルなアンダーカットキャビティですが、その打感は、他のレディスモデルとは一線を画すフィーリング。アイアンの本質に迫ったレディスモデルという言葉が相応しく、ドライバー同様、このアイアンで練習を積み重ねれば、必ずうまくなれますよ。　ヘッドの重さを感じながら振りぬいていく、という基本動作が自然と身に付き、徐々に芯に当たるようになって、強い弾道が出てきます。ナイスショットだったのか？ミスショットだったの？かがはっきり分かるクラブ。ミート率の高い女子が使えば、狙った距離が打てて、スピンで球を止めることができます。総括すると、私のこれまでの本間ゴルフの印象が180度変わりました。金ピカでおじさん向け、というイメージを払拭し、ツアーでプロが使って結果がでている理由も頷けました」