マジェスティ ゴルフから発売中の『KSパター』を神谷プロにテストしてもらった。このシリーズはヘッド形状や重量が異なる7つのモデルから構成されているが、今回はヘッドの特徴が大きく異なる3機種を試してもらった。
テストに用いたのが、最新型のパッティング解析センサー「CAPTO」。これは現在多数のUSPGAツアープロが、自らのストローク改善に使用するもので、パッティングのほぼ全ての要素が瞬時に把握できるセンサーとなっている。
[surfing_voice icon="https://gew-web.com/wp-content/uploads/2017/05/photo_kamiya.jpg" name="神谷幸宏" type="l big" bg_color="eee" font_color="000" border_color="eee"]1987年生まれ。13才からゴルフを始め、ゴルフ場での研修生、元賞金女王のキャディ、トーナメント運営を経験。大学卒業後、ゴルフ工房でクラフトマン、シューフィッターとして活動。その後、地クラブメーカーを経て、2015年独立。現在はゴルフコーチ、シューズアドバイザー、クラフトマンなどトータルアドバイザーとして活動中。合同会社ジョイナー代表[/surfing_voice]
重量ヘッド設計の実力を遺憾なく発揮 どんなグリーンにも対応できる3モデル
以下、動画の内容をテキストで解説。
微妙なタッチが出せるので起伏の強いグリーンに最適『KS-170C』
やはり、キャッシュイン型なので自分の感覚で打てますし、微妙なタッチも出せます。それはグラフのエネルギーの部分にも出ていて、(-)6.8%という数値です。
(+)がボールへ伝わるエネルギーが強く(-)が弱い。要するにボールが転がり過ぎないので微妙なタッチが出せるわけです。
その一方、ヘッド重量が355gと『KSシリーズ』の中では軽量ですが、一般的なパターヘッドと比べると重い。そのせいか、多少のミスヒットでもカップにしっかりとボールが届いていました。
微妙なタッチも出せるのにミスにも強い。とてもバランスのいいモデルです。アンジュレーションのきつい高速グリーンでプレーする機会の多い人に強くおススメできますね。
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KS-170C CAPTOデータ[/caption]
フォワードプレスを入れても十分にロフトが使える『KS-172PW』
自分の感覚とボールの転がる距離、方向が一番出しやすかったモデルです。しっかりと芯で打ちやすかったので、トルク(インパクト時の当たり負け、インパクトポジションの項目)によるロスは0.6%とかなり低い数値に留まっています。
また、ロフトも4度あるので、フォワードプレスを入れて打っても十分にロフトが使えます。ロフトがあるとキャリーが出る分、バックスピン量が増えます。そのため、打ち切れないこともありますが、このモデルは重量があるので打ち出しで球に重さがあり、しっかりカップまで届いてくれます。
[caption id="attachment_58112" align="aligncenter" width="788"]
KS-172PW CAPTOデータ[/caption]
芝目に負けない重い転がり『KS-173M』
このモデルで注目してほしいのが打ち出しで(+)3度と他の2機種よりも低くなりました。その結果、打ち出しのボールの強さが増し、芝目にも負けない重いボールが打てるので重いグリーンでショートしがちな人におススメです。
また、ヘッド重量が409gと重くサイズも大きいので慣性モーメントが大きい。
トウヒットにおけるエネルギーロスは(-)1.7%(インパクトポジションの項目)と極端に少ない。ミスヒットでもしっかりとボールが転がってくれますね。
[caption id="attachment_58111" align="aligncenter" width="788"]
KS-173M CAPTOデータ[/caption]
KSシリーズの製品概要
〇ロフト角:4度(キャッシュイン型は2度)
〇ライ角:71度〈68~74度(1度ピッチ)〉
〇長さ:34インチ〈32~37インチ(0.25インチピッチ)〉
〇価格:4万4000円+税
※〈〉内はオーダー範囲
商品のお問い合わせ:マジェスティ ゴルフ
TEL:03-6275-6308
http://www.majesty-golf.com