米PGAで話題のパター『ディレクテッド・フォース2.1』フェース向きが安定するハート型パター

米PGAで話題のパター『ディレクテッド・フォース2.1』フェース向きが安定するハート型パター
2019年の米PGAツアー「ホンダクラシック」でアダム.スコットが使用して話題になったハート型パターが『ディレクテッド・フォース2.1』。 そのパターを最新のパッティング解析センサーを使って、神谷プロに解析してもらった。 [surfing_voice icon="https://gew-web.com/wp-content/uploads/2017/05/photo_kamiya.jpg" name="神谷幸宏" type="l big" bg_color="eee" font_color="000" border_color="eee"]1987年生まれ。13才からゴルフを始め、ゴルフ場での研修生、元賞金女王のキャディ、トーナメント運営を経験。大学卒業後、ゴルフ工房でクラフトマン、シューフィッターとして活動。その後、地クラブメーカーを経て、2015年独立。現在はゴルフコーチ、シューズアドバイザー、クラフトマンなどトータルアドバイザーとして活動中。合同会社ジョイナー代表[/surfing_voice]

米PGAツアーで話題『ディレクテッド・フォース2.1』フェース向きが安定するハート型パター

directed forceパター 特長は真っ直ぐにしかストロークしない設計で、ゴルフ場で使用するのはもちろん、パッティングストロークの練習でも使用でき、自身でパッティングストロークのチェックができる製品です。 また、多くのフェースバランスのパターが存在する中でストローク中もフェースの開閉が少ないことでしょう。ヘッドはソールと両サイドにウエイトを配分することで、安定したストロークを生み出しているようですね。 それに加え、グリップとシャフトの装着も独特。グリップの中心にシャフトを挿すのではなく、3度傾いており自然とアドレスがハンドファーストになり、インパクト時にロフトが増えてアッパーに打ち出すことができる設計。 ヘッドには航空機でも使用される6061アルミニウムを専用機械で鍛造し、フェース面にはスコアラインを施すことで、転がりの良さとソフトでありながら手元に感触を残す絶妙な打感に仕上がっているパターです。

神谷幸宏プロの試打評価は?

パスに対するフェースの開閉は1.8~2.2度と少ない

directed forceパター 神谷:『ディレクテッド・フォース2.1』は様々なパターの中で、ヘッドの軌道を表すパスに対してのフェースローテーションの数値が最も小さい値が計測されました。 「CAPTO」の計測結果の数値はどのくらいですか? 神谷:今回のテストで他のパターでは4度くらいのフェースの開閉がありますが、『ディレクテッド・フォース2.1』の場合は1.8~2.2度くらいの開閉角度で推移しています。 directed forceパター CAPTOデータ ストローク中のフェースの開閉が少な過ぎると、慣れないゴルファーは少し戸惑いを持つかもしれませんが? 神谷:使用している間になれてくると思いますし、それ以上にストロークが安定するので気持ち良くパッティングできるようになると思います。それに加えて、シャフトがフェースより後方に装着されていますし、グリップの斜めに装着されていることから、ヘッドが自然と前へ出るイメージがありました。 directed forceパター ヘッドが前に出るイメージが強いということで、ボールの転がり、そして方向性も良いパターといえそうですね。ミスヒットについてはどうですか? 神谷:「CAPTO」のデータでもトゥ寄り、ヒール寄りの芯を外したパッティングでも、エネルギーロスが少ないので飛距離のロスや左右のブレには強いパターである計測結果になっています。 『ディレクテッド・フォース2.1』はフィッティングキットも用意されています。パターもフィッティングした方が良いですよね。 神谷:もちろんです。

重い球でしっかり転がる『ディレクテッド・フォース2.1』

directed forceパター 神谷:エネルギーバランス-1.8%、トップスピン+0.1%、サイドスピン-0.33%のロス、ヒールヒットによるエネルギーロスは-1.6%。フェースtoパスのデータですが、軌道に対してのフェース向きになります。圧倒的にこの数値が小さく(アドレス時+1.4度で、インパクト時+1.85度)、いかにヘッドがぶれないかがみてとれます。 またプラス0.4%というデータの時には、特にトップスピンで+2.0%のエネルギーを与えています。このことからもわかるように、打ち切れない方、いわゆるショートしがちな方にとってとてもいい武器になりそうです。 directed forceパター 神谷:サイドスピンロス-0.4%、ヒールヒットによる-1.2%のロス。打ち出し角1.9度でボールの打ち出しが強く、しかしながら、初速はそこまで速いわけでもありません。 その結果、重い球でしっかり転がってくれるデータになります。データから推測するとややフェース下目でのヒットのようですが、しっかり思った距離を思った場所に打てる可能性がエネルギーロスのデータからも読み取れます。 商品のお問い合わせ:ベガサスジャパン(パフォーマンスゴルフスタジオ) TEL:03-5671-5601 https://pgst.jp/