坂本:グラファイトデザインから発売された『TOUR AD XC』を試打してみましたが、先端がしっかりしていて手元が動いてくれるシャフトだと感じます。先端がしっかりしていることによってバックスイング時に、トップの位置でヘッドに無駄なブレが生じませんので、ダウンスイングでシャフトの撓りがしっかりグリップを押してくれて、非常に振り抜きやすいです。
手元が撓るシャフトというのは昔のスチールシャフトと同じですので、『TOUR AD XC』を使うことによって、ドライバーとアイアンのスイングが同じようになりやすいので、繋がりを作る上でも理想的だと思います。
軽く振ってみましたが、トータル飛距離は250ヤードと、楽に飛距離も出ています。何球か打ってみましたが、先端の剛性がしっかりしているため打出し角が13度~14度と低めの弾道になりますので、球が上がり過ぎてランが出ないというゴルファーにも最適だと思います。
また、ハードヒッターの方は球をしっかりと抑えて打ちたいと思いますので、手元がほど良く緩くてタイミングが取りやすく振り抜きやすい『TOUR AD XC』は打ちやすいと感じます。
スカイトラックの弾道データを見るとフェードの弾道になっていますので、しっかりと上から叩いていけるシャフトに仕上がっていると言えます。
『TOUR AD XC』 こんなゴルファーを救う
坂本:それでは『TOUR AD XC』がアマチュアゴルファーのスイングをどのように助けてくれるのか検証していきましょう。
大矢:よろしくお願いします。
坂本:大矢さん(GEW)はスイングの悩みはありますか?
大矢:長年のスライスで飛距離ロスをしやすく、右へのミスでスコアを崩すことが多いです。
坂本:アマチュアゴルファーに多い悩みと言えますが、打ってみてどうですか?
大矢:結構しっかりしていますね。ただ、右に出てしまいました。
坂本:大矢さんのスイングは、手首でヘッドの動きをいじってしまっているんですね。どうしてもヘッドが動いてくれるとか、走ってくれるという言葉がありますので、皆さんヘッドを動かすということに意識を集中してしまいがちなのですが、ヘッドがあまり運動し過ぎると打撃のロスや方向のブレに繋がりやすくなり、ロフト角を活かせません。
本来シャフトの役割というのは手に感覚を伝えたり、どちらかというと手元が動くようにしてくれる役割が強いと思うんですね。
ゴルフスイングはヘッドが動いていくというよりは、自分の手が動いていくことにより、重量も手伝ってヘッドも自然に動いてボールへの打撃を完了するという形が理想です。先端の剛性が高く手元の撓りを感じやすい『TOUR AD XC』のシャフト特性は、まさしく理想のスイングに導いてくれるものです。
ですので、まずは手首の動きで先端を動かすという意識を消して、太ももを使って下半身を回して打ってみましょう。
大矢:厚い当たりが出ました!
坂本:そうですね。シャフトの特性に委ねたスイングをしたことでトップも安定して、力みも消えていましたね。
試打シャフト:TOUR AD XC-5(フレックスR1)グラファイトデザイン
TEL:0494-62-1170
http://tourad.gd-inc.co.jp