マニューバーラインから発売されているキャロウェイのレーザー距離計の最上位機種『TOUR-S』。
米国発の距離計とあって日本製にはない機能が満載だ。そこで距離計マイスター「くわっきー」こと桑木野洋二が実際に同製品を使用しながらラウンド。その性能を検証する。
キャロウェイ『TOUR-S』高機能&スタイリッシュなレーザー距離計
「キャロウェイ」ブランドを冠した唯一無二のレーザー距離計
桑木野:今回紹介する『TOUR-S』ですが、何と言っても「キャロウェイ」ブランドという点が特徴です。
キャロウェイブランドは、クラブ、ウエア、小物にいたるまでオシャレなグッズが多く、数あるブランドの中でもスタイリッシュで、アメリカの匂いがする憧れのブランドだと思うんです。
大矢:僕もキャロマニ(キャロウェイマニア)なんで(笑)
桑木野:まさにキャロマニには必需品です! 機能も満載なので早速ラウンドしてみましょう。
高機能を活用して自分好みにカスタマイズ!
大矢:熊谷ゴルフクラブの18番ホールにやってきました。
桑木野:ラウンドを始める前に、より快適に使える機能をご紹介します。初めて使う時におススメしたいのが「ピント」合わせです。
レンズを回して最適なピントに合わせれば、より明るく見やすくなります。あと、「ヤード表示」か「メートル表示」を選べます。メートル表示のままで距離がおかしいなんていうことがよくあります。
大矢:事前の確認がおススメですね。
桑木野:そして、これも『TOUR-S』の特長ですが、測定精度が+/-0.5ヤードと、非常に高精度になっています。表示距離を4桁表示(小数点1桁まで表示)か3桁表示で選べますので、好みに合わせた使い方が可能です。
大矢:これなら距離への不安がなくなりますね!
桑木野:はい。そして本体側面についているスイッチで、「高低差モード」(緑色)と「直線モード」(赤色)を切り替えられます。
大矢:スライドだけで簡単ですね!
桑木野:色を変えて遠目からも視覚的に分かるようにしていますので、競技等で使う際にも「自分は違反していません」ということを示すことができます。
いざティーショット 明るい視界と赤文字で見やすい!
桑木野:このホールはフェアウェイ両サイドから木がせり出していますので気持ち悪さを感じますね。早速『TOUR-S』で木までの距離を測ってみましょう。
桑木野:まずファインダーを覗くと非常に明るいですね。それに文字の色が赤色で見やすいです。
大矢:木に重なってもはっきり見えそうですね!
桑木野:はい。瞬時に距離が測定できました。左の木まで297.7、右の木まで225.2ヤードです。右の木に注意してフェアウェイ左サイドを狙っていきたいと思います。
「ピンモード」&「連続測定機能」でグリーンオン!
大矢:セカンド地点に来ました。
桑木野:ここからはピンを直接測定してみたいと思います。
ピンまで181.5ヤード、奥の木まで203.0ヤードです。セカンドショット以降では「ピンモード」が活躍します。このモードは小さな目標物を測るのに適しているんです。
大矢:慣れないと小さな旗を測るのは難しいですもんね。間違って奥の木を測ってしまうことがあります。
桑木野:そのような場合には測定ボタンを押しっぱなしにすることで連続測定してくれる「連続測定機能」が便利です。
この機能は測定ボタンを押しっぱなしにすることで今表示している距離よりも近くの目標物しか測定しませんので、押しっぱなしにしたまま旗を狙ってスライドしていけば、必然的に一番手前にある旗が測れるというわけです。
大矢:なるほど。これなら手ブレの心配も不要ですね!
桑木野:はい。奥は余裕がありそうなので、ユーティリティで気持ち良く打っていきたいと思います。
キャロウェイ『TOUR-S』は価格以上の機能が満載!
大矢:3オン1パットで、見事パーでした!
桑木野:距離が把握できていたので、とても楽しくラウンドできました。
大矢:肝心の価格ですが4万8000円(税抜)とそこそこの値段がするという印象です。
桑木野:レーザー距離計の価格は機能、ブランドバリューと比例すると思います。他のレーザー距離計は倍率6倍がほとんどですが、『TOUR-S』は7倍まで対応になっているので対象物が近く見えて測りやすいんですね。
それだけ高価なレンズを使っているということです。それと、実は文字の明るさを2段階で調節できるので、日差しの強い日や逆光のシチュエーションでも見やすさを保てます。
それと珍しい機能として「プリズムモード」があります。海外に多い反射板のついたピンを瞬時に測れます。そういう意味でも全世界でのプレーに最適なレーザー距離計だと言えますので、けして高くはないと思います。
大矢:多くの人に使ってもらえるレーザー距離計ですね!