やさしさと高弾道にこだわったMYSTERY『C-HT520』フルチタンフェアウェイウッド

やさしさと高弾道にこだわったMYSTERY『C-HT520』フルチタンフェアウェイウッド
MYSTERYブランドの新FWシリーズ『C-HT520』がいよいよ投入。 アマチュアにとって大切な番手となるフェアウェイウッドに焦点を当て、永井延宏プロがその実力に迫る。 [surfing_voice icon="https://gew-web.com/wp-content/uploads/2017/05/photo_nagai.jpg" name="永井延宏プロ" type="l big" bg_color="eee" font_color="000" border_color="eee"]1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞[/surfing_voice]

動画で解説

やさしさと高弾道にこだわったMYSTERY『C-HT520』フルチタンフェアウェイウッド

やさしさと高弾道にこだわったMYSTERY『C-HT520』フルチタンフェアウェイウッド 和宏エンタープライズのミステリー『C-HT520』は、オールチタンボディのフェアウェイウッドシリーズです。前モデルを過去にテストした時に衝撃を受けたのを記憶しているので、今回も打つのが楽しみです。 私は今、「FD」というモデルを手にしていますが、これに#5、#7、#9の展開になります。「FD」はフェアウェイドライバーで、ロフト角14度、15度、16度の3タイプを用意。 今回15度を試打しますが、全番手に共通する特長してはボディが6-4、フェースへDAT55Gのセミカップフェース構造を採用しており、反発性能が高そうな印象。UTよりもFWの方がやさしい、という部分と飛距離の追求がコンセプトになります。 構えてみると丸みを帯びた見た目の投影感からやさしさを感じ、シャローフェース&シャローバック形状がFWらしいボールの上がりやすさをイメージさせてくれます。ソール部は溝が切ってあり、荒天時のフェアウェイやラフが濡れた状態で効果を発揮してくれそう。

永井プロの試打インプレッション

永井プロの試打インプレッション 早速打ってみました。

FD(15度)

FD(15度) いいですね。ボール初速が出ていますし、とにかく球が高く上がります。ちょっと下めに当たったかな、という感触でしたが飛距離性能は抜群。 下打点での強さを感じ、ボールをやさしく拾ってくれる。ロフト角15度のオフセンターヒットで、これだけ球が上がってくれるのは非常に心強い。

5W

5W 続いて5W(18度)に移ります。アマチュアゴルファーの方が実際のラウンドで活躍する場面の多い5Wですが、今回のモデルはチタン素材採用による「飛距離性能」が期待される部分だと思います。 実際に打ってみると、FD同様、高弾道で球も強い。リーディングエッジでボールを拾ってくれる印象ですので、様々なライに対応しやすいでしょう。 データを見てみてもキャリー200Y、トータル220Y超を記録。一般的なチタン製FWは低スピンで強く飛ぶ傾向がありますが、『C-HT520』では適度なスピンが入って「高弾道」&「飛距離」を両立。FWでピンを狙っていける実用性の高い5Wといえます。

7W

7W 続いて7W(ロフト角21度)。この番手からロフトが寝てきますので、フェース面の見え方がこれまでのFD、5Wと違って見えやすくなります。 そこで重要になってくるのがFP(フェースプログレッション)。一般的にアゴが出ている、ストレートなどと表現されますが、今回のモデルはFPが少なく、現代のトレンドを取り入れている。『C-HT520』の7番ウッドはFP値が少なくて、スッキリした形状といえます。 フェアウェイウッドを選ぶ際はFP値がかなり重要になってきます。現在使っているドライバーとFPを合わせて、厳密に何ミリというのではなく、大きい⇔小さいのどちらかに寄せるイメージですね。 その方が結果は良くなってきます。 実打もキレイないい弾道です。キャリーで200Yジャスト出ましたので、7Wの飛距離は十分に出ていると思います。重心の深さを感じながら、ボールをキャッチする挙動というのがハッキリ手に伝わってきます。

9W

9W 最後に9W(ロフト角24度)。私も普段、アマチュアの方をレッスンしていて、「なかなか、いい9Wがみつからない」という声を耳にします。 構えてみると、7Wよりもさらにフェースが寝てきますが、FPが少ないため、シャフトに近いところにフェースがあるイメージで違和感なく構えられます。ボディ剛性もしっかり感があり、深重心設計による球の上がりやすさが特長的。 打ってみると、キャリーで180Y。何度もいいますが、チタンヘッドなのにボールスピン量を確保しながら、高弾道で最後のひと伸びがある。 「やさしい」というと簡単な表現ですが、ヘッドが仕事をしてくれている。構えやすさを含めて、ピンを狙っていける9Wは、市場でなかなかお目にかかれませんが、『C-HT520』なら距離のあるコースでも戦えるでしょう。

『C-HT520』はどんなクラブか

『C-HT520』はどんなクラブか 『C-HT520』(FD、5W、7W、9W)を打ちましたが、幅広いゴルファーが恩恵を得られると思います。 FDは一般的なスプーンの位置づけで、攻撃的なゴルフができそう。ある程度ヘッドスピードが必要ですが、ロフト角16度というモデルもありますので、シャフトのマッチングにより、フェアウェイからでも簡単に球を上げることができるでしょう。 特に下打点でのオフセンターヒットに強く、球を拾って簡単にボールが上がるという信頼感が得られると思います。 7、9Wはアマチュアゴルファーに推奨したい。FPが少ないので、フェアウェイウッドが苦手な方でもOK。メーカーではUTよりもやさしいショートウッドというコンセプトで作っていますし、方向性の良さはアイアンのような精度を感じます。 ショートウッドは球の高さが出るので、アゲンストに弱い印象がありますが、『C-HT520』の7、9Wは高さが出て球が前に行く。 9Wのキャリーは180Yでしたが、球の飛び姿やデータを見ると国内男子ツアープロの7番アイアンの弾道イメージと重なります。9Wを7番アイアンで打っているような球の高さ、飛び姿、方向性、球の止まり具合をイメージしやすいと思います。 皆さんも是非打ってみてください。