ブリヂストンスポーツは全国の販売店や練習場を中心に「Golfer's Dock Ball & Club」(ゴルファーズドック)という独自のフィッティングを実施中だ。
個々のスイング特徴の分析を行い、最大飛距離を実現するボールとクラブを導き出すという。至れり尽くせりのフィッティングが無料で受けられるとあって毎回即予約でいっぱいになる好評ぶりだ。
そこで「令和の試打職人」こと石井良介プロがゴルファーズドックを体験。同社ゴルフ営業本部の山本哲也氏と共に最適なボールとクラブが見つかるか検証した。
動画で解説
弾道&スイング分析
まず初めに、名前、年齢、平均スコア、使用中のドライバーヘッド、シャフト、ボールが問診される。
【石井プロ使用スペック】
■ヘッド:タイトリスト『TSi3』(9度)
■シャフト:藤倉コンポジット『ベンタス』(6X)
■ボール:タイトリスト『プロV1X』
早速エースボールとドライバーで3球試打を行ったところ、トラックマンの計測結果はキャリー290ヤード、トータル325ヤードというのが最も良い結果だった。使い慣れたクラブとボールなだけにやはり飛距離が出ている。
いよいよゴルファーズドック開始
スイング分析に用いるためシャフトに「Mトレーサー」を装着し、フェース面に打点マークシールを貼って準備完了。計測は3球試打するだけだ。次に専用アプリに3球の打点を打った順に入力していく。
この間にスイング分析の結果がアプリ上に表示されている。
アタックアングル、フェースアングル、スイングスピード、ボールスピード、ボールのサイドスピン・バックスピン量、打ち出し角、飛距離などの平均値が計測されている(画像1、3−1~3)ほか、スイング軌道が可視化(画像2)される。
石井プロの場合、クラブが上から入っているため打ち出しが低く、フェースアングルが若干閉じているためドロー回転でバックスピンが少なめという結果が出た(画像3−1)。これらのデータを元に推奨ボールが自動的に選定された。
[caption id="attachment_69078" align="aligncenter" width="329"]
画像3[/caption]
石井プロへの推奨ボールは?
その結果『TOUR B XS」が推奨ボールとなった(画像4)。とは言えボールはフィーリングも重要なので、以下の好みを問診する。
[caption id="attachment_69080" align="aligncenter" width="329"]
画像4[/caption]
■ボールにコントロール性と飛びのどちらを求めるか?
■打感は硬さと軟らかさのどちらを求めるか?
石井プロはボールに対してコントロールができるうえで飛びを求めるため、どちらかと言うとコントロール性重視、打感は軟らかい方と答えた。それらのゴルファーの好みを加味したうえで推奨されたのはやはり、『TOUR B XS』となった。
「実は『TOUR B XS』はタイガー・ウッズ使用ボールということで発売時に使いましたが、グリーン周りのスピン性能は抜群ではあるものの、若干スピン量が多い私にとってはドライバーの飛距離が出ないという先入観がありました。それだけに推奨ボールになったのは意外でしたね」
「ゴルファーズドック」の肝 石井プロのスイングを可視化
「ゴルファーズドック」の肝はゴルファー個々の「スイング特徴」もフィッティングの要素に加えている点だ。まずはヘッドの分析結果を見ていくが、インパクト時のフェースアングルと、ボールの手前30cmのフェースローテーションのデータがアプリ上に表示される。
石井プロの場合、前述のようにフェースアングルは閉じており、フェースローテーションは適度にフェースを動かしてボールをつかまえているためミディアムという結果になった(画像5)。
[caption id="attachment_69082" align="aligncenter" width="329"]
画像5[/caption]
続いてシャフトのバックスイングとダウンスイングの軌道差を見ていく。軌道差が大きい場合はタメを作っていくタイプ、小さい場合は早めにコックをほどいて体で回していくタイプ。
石井プロの場合は適度にタメを作るミディアムなので、中調子のシャフトが合いやすいという。次にシャフトリーンというしなり戻りを見ていく。石井プロの場合、若干ヘッドが遅れて入ってきていると分析された(画像6)。
[caption id="attachment_69084" align="aligncenter" width="329"]
画像6[/caption]
石井プロへの推奨クラブは?
以上のデータから、3つの推奨クラブが選定された(画像7)。
[caption id="attachment_69085" align="aligncenter" width="329"]
画像7[/caption]
【推奨1】
■ヘッド:『B1』(9・5度/F1ポジション)
■シャフト:グラファイトデザイン『ツアーAD UB』(6S)
【推奨2】
■ヘッド:『B1』(9・5度/F1ポジション)
■シャフト:三菱ケミカル『ディアマナPD』(60X)
【推奨3】
■ヘッド:『B1』(9・5度/F2ポジション)
■シャフト:1と同じ
『B1』は「アジャスタブルカートリッジ3・0」という独自の弾道調整機能が搭載されており、そのポジションまで表示される。石井プロの場合1つつかまりを抑えたポジションF1が推奨された。
エースドライバーの飛距離を上回るのか?
まずは順当に推奨1から試打。5球程度打ったが、弾道は全体的につかまって左に飛んでいた。
打ちながらもフィッターが振り心地などを問診していくが、推奨1のシャフトスペックは石井プロにとっては若干軟らかく感じたようだ。そこで推奨2に変更したところ、今度はナイスショットを連発した。
「推奨2は左に行かず、叩いてけるようになりましたね。3発全てフェアウェイに着弾して距離も出ました」
そして最後に推奨3に行くと思いきや、山本氏が弾道計測結果を見て、推奨1のシャフトのフレックスをXに変更して試打することになった。
すると、スピン量も3000回転を切り2800回転前後、キャリーも300ヤードを超え始めた。結果的に最長飛距離はキャリー309ヤード、トータル338ヤード、初速も72を記録し、エースクラブを超える結果となった。
実は密かにエースクラブで勝ってやろうと思っていたのですが(笑)、推奨クラブの方が本当に飛びましたね!
キャリーも300ヤード超えを連発しました。それと驚いたのは推奨ボールの『ツアーB XS』で良い結果が出たということです。試しにボールを『X』や『JGR』に変えて打ってみましたが、やはり『XS』が一番飛んでいた。
打感も良いですし意外とスピン量が増えないというのも驚きでした。ボールも先入観ではなく、フィッティングして選ばないと駄目だと実感しましたね。
今回、実際に『ゴルファーズドック』を体験してみて本当に目から鱗でしたし、何よりこれだけ多くのシャフトを打てるのは良い。アマチュアゴルファーの方もきっと一番飛ぶクラブが見つかると思います。
お問い合わせ:ブリヂストンスポーツ
TEL 0120-116613
http://www.bs-golf.com/
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