WAOWWは、代表の我妻弘津江氏がレギュラーツアー優勝経験を持ち、現在もLPGAレジェンズツアーに参戦する日本で唯一の現役プロゴルファーが社長を務めるヘッドメーカー。
そのLPGAツアーシニアトーナメント「レジェンズツアー」で使用率22%を記録したドライバーが、『WAOWW RV-555』である。さらに球のつかまりを向上させた『RV-555 タイプS』も好評で、このほど待望のフェアウェイウッド『RV-555タイプS FW』(#3、#5)が投入された。クラブに造詣が深いソクラテス永井プロに検証してもらう。
まずは動画で
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第一印象は?
永井 まず、スクエアフェース、スモールボディでありながら、ソールを見ると様々な工夫が施されているのが分かります。ウエイトがヒール側後方へ2個、さらにフェース寄り(トゥ&ヒール)にも2個の計4個が装着されているので、ここを動かすことによって、球のつかまりやすさや上がりやすさを簡単に調整できる。
ヘッド形状は、やや後ろに下がっているので、インパクト時にヘッドが深く入りそうな印象。「球が上がりやすい」というイメージが湧いてきます。独自のV-ラウンドソールとエッジも特筆され、抜けも良さそうです。
ヘッドサイズは#3、#5ともに小ぶりですが、昔のステンレスヘッドのような小ささではなく、安心感のある大きさといった方が相応しいでしょう。以上のことからロフトに対する球の上がりにくさといった不安は一切ありません。
ここはこだわりだと思うのですが、とにかくスッキリしていて、アドレス時に目標へ対してスクエアに構えやすい。フェース面がスっとターゲットを向きますし、ヘッド自体のすわりの良さも特筆すべき点です。さらにコンパクトボディながらフェースを極限まで薄くしているとのこと。その性能について早速検証していきたいと思います。
『RV555 タイプS FW』(#3)を実際に打ってみると
永井 まずは#3(15度)から。印象通り、一発目からヘッドがグーンと潜っていきますね。打ち出し角も高く、キャリー220Y、ランを含めるとトータル240Yを記録。地面から打つ機会の多いフェアウェイウッドは様々なライから打つことが要求されますが、例えばフェアウェイで球が沈んでいたり、左足下がりの場面などでもヘッドがしっかり潜って、ソールが滑ってくれる安心感があります。『RV555タイプS FW』は、テクニックを使って、やや深いラフからでもヘッド挙動を利用して打っていくなど、実際のゴルフ場で武器になるフェアウェイウッドです。
フェースの弾きも抜群で、初速も60を超えています。153cm3とコンパクトサイズながらヘッド重量(216g)もあり、さらにソール部の4つのウエイトがボールに対してバーンっと強く当たっていく。厚い当たりとその手応えは強烈のひと言に付きます。
あとは、ウエイト機能を上手に使って、自分のタイミングやスイングイメージに近づけて信頼のある1本を作ってください。
『RV555タイプS FW』#5の印象は?
永井 続いて#5(18度)ウッドを打っていきます。ヘッドのカラーリングはパーリッシュブラックで、先ほどの#3ウッドはオーシャンメタリックブルー。2種類のカラーバリエーションがありますが、個人的にブラックの方が締まって見えて好みです。#5になるとさらにコンパクト形状(138cm3)になった印象で、「さらにテクニックを駆使してくれと」訴えかけてくるかのよう。シャローバック形状や4つのソールウエイトなどの機能面は#3を踏襲しています。
『RV555タイプS FW』#5を打ってみると
永井 球のつかまりがいいですね。左に行かないようライン出しのイメージで打ってみましたが、ここは4つのウエイトで調整していけばいいと思います。今、私が打った感じですと、トゥ側のウエイトを重くして、球がつかまらない方向へ持っていけば、さらに叩いていけるようになってもっと飛距離を稼げるでしょう。
何度もいいますが、ソールの抜けが抜群。実際の芝の上からでも自分のイメージ通りに球を動かす、それに対してヘッドも反応してくれる、というのが十分に伝わってきました。
打感は#3同様、厚い当たりで、風に負けない強弾道。小ぶりなヘッドという括りに入りますが、操作性も含め私的にはまさにジャストサイズ。
総括
永井 『RV555タイプS FW』#3、#5をそれぞれ打ってみましたが、飛びのドライバーとしてのWAOWW、それに続く2本のフェアウェイウッドに相応しいモデルだと感じました。「抜けの良さ」「弾き感」「球の上がりやすさ」といった部分を、ヘッドから語りかけてくるブランドのキャッチコピーである「leave it to me(私に任せて)」の通り、あとはあなた自身が打つだけです。完成度は非常に高いといえます。
お問い合わせ:WAOWW TEL:049-245-0900
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