世の中には数多くのゴルフ用練習器具が溢れている。その中でスイング習得に必要な、骨盤の動き。それを効率的に学び、体得できるのがオフィスコヤマが展開する「LPSwing」シリーズ。「LP」はレフトレフトペルヴィス左骨盤という意味。この左骨盤を動かさずに支点としスイングすることで、ドアの扉のように体を開いて閉じるだけで再現性の高いスイングが可能にするのがコンセプトだ。
その中でバランスを取りながらの下半身の体幹トレーニングや飛ばしに必要な体の動きなど、様々なドリルを実現できるオールインワントレーニングギアが『Power Shift』。今回は数多くのゴルファーをレッスンしてきたソクラテス・永井延宏プロが検証した。
まずは動画で
永井延宏プロのインプレッション
永井 まず、2つワンセットで割と重量感があり、1つ700gということです。そして5cmほど高さがあって、頂点がフラットで左右均等に傾斜があります。本体は樹脂ですが、表面に滑り止めのラバー加工が施されています。
また、本体に「バランス&リアクション」という文字もありますから、この練習器具の入り口となるバランス動作から、テストしてみたいと思います。
身体が安定するポジションを見つけるには
永井 アドレスの幅くらいに置いて三角形を下にして乗ってみます。まず感じるのが、乗ってすぐに安定する場所を見つけることが難しいということです。さらに安定した位置で自分の姿勢を保持することの難しさも感じます。コツは股関節や背骨周りの筋肉などを意識することだと思います。
安定するポジションを見つけるには、クラブを身体の前で杖のように使って体を支えると、最適なポジションを見つけやすいですね。
また、杖を突くという動作も身体の体感(中心線)を投影するような意識を持つと、より効果的だと思います。
体幹を感じながらパターの素振り
永井 パターを持った時点で、改めて安定する位置を探しましょう。そして前傾して小さい幅で素振りを始めます。すると腕とクラブの重さで左右に発生する遠心力やエネルギーを感じることができます。身体が左右に揺れる現象も、この練習器具で分かりやすく修正できます。
アプローチで右と左に乗り換える
永井 次にアプローチのスイングです。パターに比べ大きな動きになるので、体幹を感じながら右から左に乗り換える動きが感じられると思います。重要なのはスイングが大きくなる中で、中心線(体幹)を感じながらスイングするのですが、手だけでスイングすると下半身が不安定になるので、手打ちの抑制にも効果を発揮しそうです。
「乗った状態」のキープが本来の目的ではない
永井 重要なのは、「乗った状態で安定した状態をキープ」することが目的ではないということです。あくまでも乗った状態で、安定するポジションや体幹を感じる、そして、それを通常のスイング時に感じやすくすることなので、その場所に居座らないことが大事です。
スイング中に足を踏み替え上から下の力を利用する
永井 そして、足を踏み替えて上から下の力をスイングに取り入れる練習です。テイクバックで左足がつま先へ、右足がカカトに体重をのせ、それをダウンスイングで入れ替えます。クラブを持たずにその動作だけ行い、イメージができたら、クラブを振ってみましょう。これは現代的なスイング習得の一つで、骨盤を意識する動作も習得できますね。
壁を作り左右の流れを抑制体軸が倒れるイメージ
永井 最後に三角形を上にして飛球線と平行において、内側の傾斜に乗ってスイングします。特に右足は野球のピッチャーのマウンドですね。蹴るというイメージよりも体軸が倒れていく。左足は壁というより、その傾斜に能動的に攻めていくイメージで体重移動をすると、骨盤を使った現代的なスイングに近づいていくと思います。
お問い合わせ:オフィスコヤマ LPスイング事業部 070-8525-9520 info@lpswing.com https://www.lpswing.com