ゴルフには体幹を使ったスイングが重要だと言われるが、一朝一夕にはいかないのが実情だ。
しかしそれを作り出すことができる練習器具が登場した。長崎県のレッスンプロが開発した特許取得済みの『スイングマジックグラス』(1万4300円)という練習用サングラスだ。さらに同プロ開発の実用新案取得済みのアイデア商品『タイミングマーク』(2本セット1330円)を使うことで、ドライバーとアイアンの理想的な入射角が身につく。
早速、2つの練習器具を高沢奈苗さんが使用し、常住充隆プロに解説してもらった。
【動画】『スイングマジックグラス』と『タイミングマーク』を使ってみた
早速、常住充隆プロと高沢奈苗さんに同製品を使ってもらったので、まずは動画で観てもらいたい。
体幹を使ったスイングの体得でミート率&飛距離アップに
常住 まずは『スイングマジックグラス』ですが、レンズの右目の下半分にスリットが入っており、そこからしか見えない構造になっています。左目のレンズはうっすらと見える状況です。
高沢 かけてアドレスしてみるとかなり視界が遮られますね。
常住 はい。その状況で右目のスリットの部分からボールを見るようにしてアドレスし、隙間からボールが消えないように打ってみてください。
高沢 見える部分がかなり限られているので自然と頭を残そうという意識が働きますね。
常住 そうですね。少しでも上体が横に動いたり、起き上がったりしてしまうと、ボールが隙間から外れて見えなくなってしまうので、自然と体の軸がしっかりしてくると思います。
高沢 確かに。
常住 今度は意図的に左目を瞑ってみて下さい。
高沢 左目を瞑るとさらに視界が限られてきます。
常住 その状態でバックスイングしていくと、自然と大きく体重移動をしなくなります。その代わりにハーフウェイバックの段階で腹斜筋の捻じれを感じることができるので、自然と体幹を使ったスイングになり、しっかり捻転ができてきます。
高沢 そうですね。でも最初はなかなかうまく打てません‥‥。
常住 高沢さんは上級者なので軸がしっかりしたスイングができていますが、大半のアマチュアゴルファーは体幹がブレているため、ミート率やヘッドスピードの低下、ダフリ、トップなど様々なミスを起こしています。『スイングマジックグラス』を使うことで、体幹と捻転を使ったスイングが身につき、結果的にミート率アップや飛距離アップに繋がっていきます。特に体重移動や上下動が多い方には持って来いの練習器具だと思います。
理想的な入射角を覚えられるティー型の練習器具
常住 『タイミングマーク』はティーの先端に長いゴムがついている構造になっています。ティーアップしたボールの後方5㎝くらいの所に『タイミングマーク』を挿し、先端のゴムとボールを一緒に打っていくイメージで振ってください。
高沢 『タイミングマーク』が一緒に飛んじゃいました。
常住 ナイスショットなんですけど、若干下から入ってワンタッチしてから当たりましたね。極端にダウンブローやアッパーで打ってしまうと今のように『タイミングマーク』ごと飛んで行ってしまいます。
高沢 なるほど。
常住 今度は『タイミングマーク』を横から払い打つイメージでレベルに打ってみましょう。
高沢 今度は残りました!
常住 今は入射角もレベルで理想的なアタックアングルになっていました。ドライバーショットにおいて重要なのはレベルからアッパーブローの入射角です。『タイミングマーク』を使ってボールと一緒に打つ練習をすることで、自然と理想的なドライバーの入射角が身につくというわけです。
アイアンでダウンブローを体得
常住 次にアイアンでも『タイミングマーク』を活用していきます。今度はボールの後方、10~20㎝の所に『タイミングマーク』を挿します。『タイミングマーク』の先端はボールの高さに合わせてカットして大丈夫です。そしてタイミングマークに触れないようにボールだけを打つようにしてみましょう。
高沢 また『タイミングマーク』が飛んじゃいました。これは難しいですね。
常住 手前からクラブが入ってしまうと先に『タイミングマーク』に当たってしまうので、今のように飛んでしまいます。極端にボールの手前からクラブを落とすイメージでやってみましょう。
高沢 今度はトップしちゃいました。
常住 最初はトップが出ると思いますが、かなりボールの手前からヘッドが落ちてしまうアマチュアゴルファーは多いので、最初はトップOKのイメージで練習していき、徐々にボールにコンタクトできるようにしいていければ大丈夫です。具体的にはダウンスイングでグリップエンドを右足のつま先の前に落とすくらいのイメージで打って下さい。
高沢 少し『タイミングマーク』が飛んじゃいましたがイメージしやすかったです。
常住 今のショットはすごく良いダウンブローになっていました。『タイミングマーク』を使うと、スイング軸もトップオブスイングからダウンスイングにかけて、しっかりと左の股関節に体重が乗る感覚が持ててくるので効果的な練習ができると思います。
高沢 今回2つの練習器具を使いましたが、『スイングマジックグラス』は視界が遮られて自然と頭を残そうという意識が生まれるので、ブレないスイングが身につくと思いました。一方『タイミングマーク』は1本で全てのクラブが練習できるので良い練習になると思いました。
■製品概要
スイングマジックグラス:1万4300円
タイミングマーク:2本セット1330円
■お問い合わせ
合同会社SMG(風太ゴルフ)
☎095-807-0120
futa-golf.com