ゴルフゾンジャパンの距離計と言えば『minimi』や『CUBE』に代表される『CaddyTalk』シリーズがあるが、実はもう一つ、『GOLFBUDDY』(ゴルフバディー)という距離計ブランドも展開している。
そこで今回はその中のレーザー距離計『GOLFBUDDY aim QUANTUM(カンタム)』(3万3000円)をゴルフ場でテスト。数々のミニツアーで優勝する女子プロの卵、植竹愛海さんが同製品を解説する。
【動画】『QUANTUM』を女子プロの卵・植竹愛海がテスト
『カンタム』をゴルフ場で使いながら植竹愛海さんにテストしてもらった。まずは動画で観てもらいたい。
ポケットに入れてもかさばらないコンパクト&軽量レーザー
植竹
私は普段、練習でもレーザー距離計を使っていますが、まず『QUANTUM』の第一印象は非常にコンパクトで軽く、使いやすそうだということ。今回は普段使っているレーザー距離計との違いを意識しながら使っていきたいと思います。
まずティーイングエリアでドライバーショットを打つ際に気をつけたいことは着弾点のハザードです。千葉セントラルゴルフクラブのB‐1ホールは右サイドにバンカーがあるので、その入口と出口までの距離をそれぞれ測ってみました。
普段使っている距離計だと対象物が遠くなるほどボヤケてしまうのですが、今作はファインダーを覗くととてもクリアで測りやすかったです。通常のレーザーは倍率が6倍のものが多い中で、今作は7倍とのことなので、はっきり見えるのはそれが理由なんだと納得しました。
それと専用のケースも付属しているようですが、プロはどちらかと言うと後ろのポケットに入れて使う場合が多いです。その際に重要なのはコンパクトさです。大きいと後ろポケットに入れた際にスイングの邪魔になってしまうのですが、その点、今作は小さくてポケットがパンパンになることもなく良いですね。
競技でも活躍する数々の実践的機能
植竹
セカンド地点に来たのですが、ここでは敢えてスロープモードを使ってみました。切り替えは前方のスイッチをスライドするだけなのでとても簡単です。
見た目の感覚では若干打ち上げなので、プラス5ヤードくらいは見る必要があると思うのですが、実際にスロープモードで測ると打ち上げ分は+8ヤード。自分の感覚とほぼ合致するので安心感があります。
それと今作は側面のロゴの周りにあるLEDが、スロープモードだと緑色、直線モードだと赤色に光るので、特に競技に出る方は不正を疑われないので便利だと思います。
もう一つ、ピンを測る際に普段使っている距離計で起こりがちなのが、奥の木を測ってしまうことです。心配なのでいつもは3回くらい測って、距離が間違いないことを確認してからショットしています。
それを解消する機能として、今作にはピンモードが付いているようなので試してみました。使い方としては、ピンの背景で測定ボタンを押し、そのまま長押ししながらピンにスライドさせていきます。実際に試してみると、手前の対象物にレーザーが当たった瞬間に「ブーッ」とバイブレーションが鳴るので「当たっている!」という感覚があって安心感がありますね。
クリアな映像で3打目の対策に
植竹
3打目地点に行く前におススメしたいのは、セカンドを打った後にボールの位置をレーザー距離計で見ておくことです。今作は7倍率ではっきり見えるので、距離を測るだけでなく単眼鏡としても活用できます。予めボールの状況を把握しておけば、3打目地点に向かうまでにクラブの選択やショットの対策がしやすいと思います。
[surfing_voice icon="https://gew-web.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_2373.jpg" name="植竹愛海(うえたけなるみ)" type="l big" bg_color="eee" font_color="000" border_color="eee"]プロゴルファーの姉・植竹希望の影響で5歳からゴルフを始める。現在、プロテスト合格を目指しながらミニツアーなどで活躍中。[/surfing_voice]