アイアンフィッティングに革命! 重量調整& 脱着式ソケット搭載『ミライキーク』を徹底検証

アイアンフィッティングに革命! 重量調整& 脱着式ソケット搭載『ミライキーク』を徹底検証
エム・ケイ・トレーディングからアイアンヘッド『MIRAI KEYEK(ミライキーク)』が投入された。バックフェースに3つ、トゥ側へ1つ、計4カ所へ3つの重量帯(2、4、7g)を組み合わせることで、長さやバランス、重心位置がコントロールできるのが最大の特長。さらに、ネックは専用スリーブによるシャフト脱着が可能でフィッティングにも一役買うという触れ込みだ。 今回はギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロが7番アイアン、ウエッジをスチール&カーボンシャフトを装着してテストする。

まずは動画で

『ミライキーク』アイアン#7の第一印象は

[caption id="attachment_79491" align="aligncenter" width="1000"] ミライキーク[/caption] 永井『ミライキーク』アイアンは、いわゆるハーフキャビティモデルで、ソール部はかなり厚く取ってあります。また、ソール面の高さがきちんと出ていて、バウンスはそれほど強いという感じではありませんが、エッジ部分がバンパー的な役割をするので抜けがよさそうな印象。 バックフェースとトゥ側には白いウエイト(2g)を計4個装着。全体的に同じウエイトが入っているので、ニュートラルな状態です。これを基準に打ってみて、球のつかまりや高さなどを調整していくわけです。 構えた印象は、非常に綺麗なヘッド形状で、ネックの繋がりからフェースの見せ方は、姫路の名工・品川清氏が最終研磨を行っているということで、完成度の高さを物語ります。 シャープな形状といえ、どちらかというとコンパクトヘッドに分類されますが、それほどシビアには感じません。 7番のロフト角は30度で、ピッチングエッジを基準に4度ずつフロー。ややストロングロフトですが、アドレス時の長さとのバランスも含め7番アイアンらしく見えます。

実際に打ってみると

[caption id="attachment_79489" align="aligncenter" width="1000"] ミライキークアイアン#7(DG-S200)のトラックマン[/caption] 永井まず、7番アイアンにDG―S200を装着し打ってみましたが、打感の良さというのが手に伝わってきますし、非常にやわらかくて、深重心的な作用で球を押してくれる。そして、ソールの抜けですね。エッジからフラット部にかけて、パーンっと当たっていくので、スピード感があります。 『キークアイアン』はシャープなヘッド形状なので、シャフト軸線の近いところで打つ印象。また、ヘッドも敏感に動いてくれるので、球を操作したい方、つかまりを求める方はこのままの重量設定でいいでしょう。 一方、現代的スイングでクラブを長く引っ張っていくような動きを求めるのであれば、トゥ側のウエイトを重くして、シャフトから遠いところに負荷をかける、というのも見えてくると思います。 さらに後方のウエイトを重くすると、一層深重心となり、球を前へ前へと押す挙動を感じました。ボールの高さを出したいなど、細かい重量調整を行い、そしてシャフトの長さやシャフトの種類で組み合わせれば、弾道の変化を素直に出せるでしょう。

カーボンシャフトを検証すると・・・

永井次はカーボンシャフトのセッティングに移ります。同じ7番のヘッドですが、カーボン仕様ということで、長さが0.5インチ長くなっています。 先ほどは4つのポジション全てにホワイトの重量帯(各2g)を装着しましたが、今回はヒール側2つを赤のウエイト(各4g)に変えてみます。つまり、重心距離をさらに短くしたヘッドが効いた状態です。そして、0.5インチ長くなった分、シャフトの動きや振り心地がどう変わるのか検証していきます。 打ってみると、データ的にはカーボンシャフトらしく、高さがはっきり出ました。やはり、ヒール側のウエイトが増すと、明らかにヘッドが深く入っていく挙動が出てきますね。私もウエイト調整を重ねながら、微妙にヘッド調整を行いますが、イメージよりヘッドが深く入らない時は、ネックやヒール側へ鉛を貼るんです。そうすると、素直にシャフトを押し込んでいってくれるようなフィーリングになります。 今回はカーボンシャフトなので、もう少し動いてくれると予想しましたが、ヒール側のウエイトが相殺したようで、カーボンシャフトらしい動きというよりは、スチールシャフトのように厚く入るセッティングになりました。 逆にもう少しカーボンらしさを出したい場合は、ヘッドから遠い方へ重量を出してあげたり、単純にスピードを出したいという方ですと、ヘッド全体重量を落とすといいでしょう。換言すれば、振り心地の良いカーボンシャフトのメリットを引き出すということです。 工房マンやフィッターの方は、パッと考えただけで、様々なバリエーションが自分の頭の中に思い浮かぶのではないでしょうか。それを長さであるとか、シャフトの種類、硬度を含めて組み合わせると無限大にクラブをカスタマイズできる。ゴルファーにフィットする一本というのが必ず見えてくるはずです。 お問い合わせ:エム・ケイ・トレーディング TEL:089-970-1823 miraigolf-mk.com