ひさいスポーツは時計型GPS距離計、ボイスキャディ『A3』を発売した。そこで距離計マイスター「くわっきー」こと桑木野洋二氏がゴルフ場で同製品を徹底解説する。
【動画】ボイスキャディ『A3』をくわっきーがゴルフ場でテスト
まずは同製品をゴルフ場でくわっきーがテストした。観てもらいたい。
女子ツアーで使用者が多い「ボイスキャディ」シリーズ
桑木野 ゴルファーの必需品となった距離計測器。スムーズなプレイとレベルアップには欠かせないツールで広く普及し商品も充実してきたが、今なお競技ゴルファーの大半は、米国メーカーB社のレーザー距離計を使っている印象が強い。先駆者としての歴史とツアーでの実績は圧倒的な存在感を放っているが、そんな中で近頃、日本の女子選手の間で「VOICE CADDIE」（ボイスキャディ）のレーザー距離計が人気だと言う。
スタイリッシュなデザインで2カラーOLED、防水、マグネット機能、計測性能は速くて正確。どちらかと言うと男性的なツールだったレーザー距離計の中で、ゴルファー目線での製品開発が感度の高い女性アスリートに刺さったのだろう。
その「ボイスキャディ」ブランドを冠したGPS距離計もまた、ゴルファーのことをよく考えたモノつくりで満足度の高い魅力的なラインナップを揃えている。
3万円を切る価格＆高性能の「Aシリーズ」新作
桑木野 フルカラーのきれいなコースビューと正確な数値を手頃な価格で提供する「Aシリーズ」から新しく『A3』が発売になった。さっそくコースに持ち込んで試してみたが、税込みで3万円を切る価格帯の商品とは思えない十分すぎる機能で、とても満足度が高かった。
なんと言っても「グリーンアンジュレーション」が色で段階に分けて鮮明にわかる機能が、標準で内蔵されているのは素晴らしい。しかも2グリーンのコースでは、RとLのマークへのタッチで左右どちらかの表示を切り替えることが出来る。
ピンを狙うショットの直前に、自分で計算する必要もなくなり、肝心な所でのミスもなくなるだろう。またタッチ操作で見たいコースレイアウト画面が拡大できるようになった点も嬉しい。もちろん狙い目の距離とピン位置までの残り距離が分かる「三点間距離測定機能」は実際のラウンドで重宝するし、高低差を加味した距離表記も助かる。競技に出るときはOFFにすれば問題ない。
さらに今回、『A3』には「フィットネスモード」が加わった。ウォーキング、サイクリング、ランニングの３つのモードで健康管理もできるのだ。消費カロリーが数値化されるのも良い。日頃の運動不足を自覚しているゴルファーには、良いきっかけになりそうな機能だ。
GPS距離計のデビューに
桑木野 実際にコースでテストして、とにかく便利な機能が満載の機種という印象が残った。タッチパネル式だからラウンドを重ねて、感覚的に使いこなせそうだ。
これで税込み3万円を切る販売価格。部材の高騰、円安の今を鑑みると、このコスパの高さは群を抜いていると言っても良さそうだ。
ウェアラブルのGPS距離計をまだ使ったことのないゴルファーや、これまでモノクロの数字表記のシンプルなGPS距離計を使ってきたゴルフアーにお薦めしたい商品である。『A3』のコスパの高さに驚かされるはずだ。
