三菱ケミカルの世界的なブランド「Diamana」が誕生して20年目を迎えた。そして第6世代の第1弾モデルとなる『Diamana WB』シリーズ(4万4000円)は、しっかりとした振り抜きと強弾道で飛ばせるというフレコミ。50g台と60g台をテストして、実際にどうだったのか?
【動画】『Diamana WB』を常住充隆が徹底試打!
50g台でもアバれずコントロールしやすい(試打スペック:53S)
常住 初めのひと振りで感じたのは、50g台の「53S」でもHSが50m/s前後の私がフツーに振っても、アバれたり振り遅れたりせずについてくる。そのぶん意図したスイングがしやすくて、操作性が高いシャフトです。
元調子でもシャフトの手元側が締まっていて、中間は適度にしなり、先のほうもしっかりしている印象。振りにいってもシャフトがネジれません。それによってヘッドが返りすぎず球が左に行かないので、引っかけのミスを嫌う人に合うでしょう。
切り返してから、シャフトがボールに向かって直線的にアタックするので、スピード感があります。インパクトで合わせに行くのではなく、振り抜いたほうが結果がいいし、言い方を変えれば一気に振り抜けるシャフト。と同時に、打ち出した方向へストレートな弾道が飛びやすくて、球の曲がり幅が抑えられます。スピンが少ない中~高弾道で、風の影響を受けにくく球が前に行くイメージですね。
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53S試打データ[/caption]
ぶ厚いインパクトでつかまったフェードに(試打スペック:63S)
常住 「63S」も基本的な動きや弾道は「53S」と大きく変わりませんが、重量が重くなってネジれにくくなっています。
「53S」と同じように、余計なことをしない動きを抑えたシャフトで、打点をトウ・ヒールに外しても球がヨジれなくて左右のミスを減らせるし、スイング軌道を変えてドロー・フェードを打ち分けることもできます。コントロールしやすくて実戦的なシャフトと言えるでしょう。
さらに先のほうがしっかりしていて、インパクトでボールをグッと押し込めます。そして球が強くて、落ち際で“うっすらフェード”のイメージ。アスリートも勝負どころで左のミスを気にせず、思い切って振りにいけます。今どきのやさしいシャフトがモノ足りなかったり、自分の技術で打ちたいという人も満足して使えるに違いありません。
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63S試打データ[/caption]
アスリートはもちろんアベレージにもオススメ
常住 「ディアマナ」というと、アマチュアにとっては難しい印象があるかもしれません。でも、この「WB」は中・上級者はもとより、アベレージにも持ってこいのシャフトです。理由はアベレージに最も多いスイングにマッチするから。例えば、左のカベを作ってインパクトで頭を残そうとするあまり振り遅れる人、ヘッドを動かす意識が強すぎて“タメ”ができない=アーリーリリースになる人です。
そういうスイングだと、ヘッドが落ちてトウダウンしながら当たりやすくなりますが、この「WB」はしっかりしているしネジれが少なくてトウダウンしづらい。そして、このシャフトのように手元がガチっとしていると、切り返したときに自ずと“タメ”ができ、シャフトのパワーを生かして効率的に飛ばせるでしょう。
『Diamana WB』は、どの重量帯でもフレックスが充実しているので、自分に適したスペックを見つけやすいでしょう。
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