オリムピックといえば『デラマックス』。その特徴は超高速のしなり戻りだ。その中で、『020D』(赤デラ)が4年半ぶりにリニューアルして新・赤デラ『UX』として新登場する。東レ トレカⓇM40X、T1100Gを全域に使用し、手元にはケブラークロスの採用に加え、デラマックス史上最高弾性率のシートも採用。前作以上のしなり戻りの速さとつかまりの良さを実現。その新・赤デラ『UX』を常住充隆プロが前作と比較しながら検証する。
新・赤デラの40gRはしなり戻りが「リニア級」
試打インプレッション 旧・赤デラ『020D』4R
前作40gRはタメが出来て一気に開放 振り遅れるゴルファーに最適
常住 前作『020D』(赤デラ)の40gのRフレックスです。HS40 m/sのイメージで打ってみましたが、撓りが大きく、ダウンスイング時に大きくタメができます。そしてリリースが解けずに手が低い位置まで維持でき、そこから一気に開放され驚異的なしなり戻りで、ボールをつかまえる。振り遅れがちなゴルファーには最適だと言えますね。「グニャーー、シュパッ」ってイメージで、しなり戻りは「新幹線級」ですね。
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旧・赤デラ『020D』40gR 試打データ[/caption]
試打インプレッション 新・赤デラ『UX』4R
前作以上のしなり戻りとつかまりのスピードは「リニア級」
常住 次に新作の赤デラ『UX』の40gRです。『020D』のタメの作りやすさとは違い、『ケブラークロス採用で手元が下に落ちやすい。「グニァーー」って感じではないです。そして超高弾性シートの採用で、前作と比較して、少しシッカリしています。そこから前作を超えるしなり戻りで、シャフトが直線的にボールに向かいます。前作の試打と同じHS40 m/sのイメージで打ってみましたが、自然とHSが1m/sくらい上昇します。そして、前作と比較して、スピン量が減少しています。手元が下に来るため、下からインパクトを迎えやすく、フェースの上部に当たりやすい。スピン量減少に寄与していると思います。また、しなり戻りが直線的なので、ハンドファーストでインパクトを迎えやすく、つまりながらロフトが立ちやすい。飛びますし、一言でいえば、しなり戻りは「リニア級」ですね。
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新・赤デラ『UX』40gR 試打データ[/caption]
タメとしなり戻りが同時に起きる 新・赤デラ『UX』5Sは光速!
試打インプレッション旧・赤デラ『020D』5S
しなり戻りは音速!自分でタメを作りながら打てる
常住 現行の赤デラ『020D』50gのSフレックスです。重量が増加した分、普通のHS50 m/sで振りましたが個人的には振りやすい。そして、しなり戻りの時に、現行の赤デラ『020D』の40gRは、タメが勝手にできる感じですが、現行モデルの50gSはシッカリと間(タメ)を維持しながらのシャフトがしなり戻ります。それが私のHSでは振りやすい理由だと思いますね。しなり戻りのイメージは「音速」ですね。
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旧・赤デラ『020D』50gS 試打データ[/caption]
試打インプレッション 新・赤デラ『UX』5S
ダウンスイングで手首がほどけずタマってしなり戻る!
常住 持った感じは、新・赤デラの40gRと比較して、重量感が増して、シッカリ感も増しています。本当に50gのシャフト? という感触です。打ってみると、しなり戻りの速さは、まさに「光速」ですね。スイング中に感じるのは、グリップスピードの減速率の高さです。つまり、コックしたまま手の位置が下へ下へタメを維持したまま動きます。ダウンスイングから直ぐに手首がほどけないということです。よりタメが出来て、さらに超高弾性素材の採用でインパクトに向けて、シャフト挙動が安定している。ボールに向かって安定して、下から、さらに、「光速」のイメージでインパクトを迎えるので、フェース上部に当たって低スピン。ミート率も増加し、HSも上昇して飛ぶシャフトですね。
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新・赤デラ『UX』50gS 試打データ[/caption]
総評
常住 今回の新・赤デラ『UX』は、旧モデルと比較して、超高弾性素材の採用もあってか、しなり戻りの速さ、つかまり感が共に進化していました。そして、手元にケブラークロスを配置して、カウンターバランス要素が強くなっており、ダウンスイングから手首の角度を維持しながらタメを作れて、直線的にインパクトを迎えます。そのため、ボールに向かって下から入り、フェース上部でのインパクトで低スピンを実現します。これまでの赤デラでもボールがつかまらなかったゴルファーに最適ですね。
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