新たなトレンド「ハイブリッド型」距離計の「クロスアイ」を今春発売し、販売好調の「イーグルビジョン」。これまで、GPS距離計を幅広いゴルファーに広め、市場拡大に貢献してきた同ブランドを開発、販売する朝日ゴルフの江藤俊さんが、この冬の新製品を紹介したいという。実際にコースでお話を伺いながらテストしてみました。
まずは動画で
桑木野 ご無沙汰しております。ゴルフフェア以来ですね。御社初のハイブリッド型距離計のインパクトは強烈でしたよ。好調でしょう?
江藤 はい、おかげさまで多くのゴルファーの皆さまに支持していただいています。初めてイーグルビジョンを手にしたゴルファーも増えて、高い評価は嬉しいですね。
桑木野 御社はGPS距離計のリーディングカンパニーですから、そのGPSの機能を軸にしたレーザー距離計という組み合わせが高い信頼を得ているのだと思います。
江藤 GPS距離計の精度も上がり、「クロスアイ」ではレーザー距離計とお互いの不得手なところを補完するだけでなく、得意なところを融合させて発展させていますので、手前味噌ですがすごく良く出来たハイブリッド型距離計だと思います。
最強のハイブリッド型距離計
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クロスアイ[/caption]
桑木野 それまで距離計の二刀流推奨派だった私も、これが最強なのかなと思いました。もうこれ以上のものはないと思っていたのに、また新製品が出るんですよね?
江藤 もちろん「クロスアイ」は私も最強だと思っています。本日ご紹介するのは、ハンディ型のGPS距離計です。4年ぶりのリニューアルになります。
桑木野 スマホみたいな型の距離計ですか? GPS距離計って腕時計型がほとんどですよね。ハンディ型を使ってラウンドしている人を見たことがありません。
江藤 実は、GPS距離計の約2割弱はハンディ型なのです。情報が多すぎて、腕時計型では細かい文字が見にくいとか、手首に装着してプレーすることを嫌がるゴルファーも多いので、まだまだハンディ型を必要としているゴルファーが多いんです。
桑木野 なるほど、それは失礼しました。てっきりハンディ型GPS距離計はオワコンなのかと思っていました。レーザーとGPSが市場のおおよそ半々ですからなかなかの割合ですね。最近の距離計は、スマホのアプリと連動して機能を拡張していますので、私の周りでもスマホをポケットに入れながらプレーしているゴルファーが増えている気がします。無料アプリもありますしね。それが気にならないなら、確かに画面の大きいハンディ型距離計という選択肢もありますね。
江藤 もちろん、以前からハンディ型を愛用してこられたゴルファーが1番の対象なのですが、今回の「イーグルビジョン NEXT G」は、これまで表現できなかったことが新たな機能として加わった画期的な製品です。ゴルファーの距離計に対する概念が大きく変わり、タイプ別シェアに大きな変動があるかもしれません。
桑木野 おーっ、画期的なのですね。それは楽しみ。使いたくなりますかね。
江藤 もちろんです。ゴルフのキャリアが長かったり、ゴルフに対する情熱があったり、上昇志向があり競技に出ているゴルファーの皆さんは、すごく共感してくれると思います。
桑木野 私は競技志向が全くありませんが、まあキャリアだけは長く、ゴルフ好きなエンジョイゴルファーですよ。
江藤 まさに
桑木野 さんみたいなゴルファーが新しい対象だと思います。最近はチーム戦やダブルスのようなライトな競技も多いですから、広い範囲の競技ゴルファーを含めて「NEXT G」がマネージメントに役立つと思います。
桑木野 実は最近のラウンドでは、カートナビが優秀なのでコースの概要はカート乗車中におおよそ把握し、必要な時にレーザー距離計を使っていて、堂々と距離計の二刀流と言えなくなっています。腕時計へは、スコア入力で終わってしまうホールも多々あります。きっとどこかに実測を測るレーザー距離計の方が、精度が高いと思っている節があるのだと思います。
江藤 確かに、これまで競技ゴルファーが圧倒的にレーザー距離計を好む理由の大きな要因だと思います。でもよく考えてみてください。レーザーを照射して実測値を出している仕組みということは、レーザーの当たる場所によって数字が変わるということですよね。例えば同じ位置からピンフラッグに当てるのとピンの根元に当てるのでは実測値も変わりますし、照射角度から計算する高低差を加味した推奨距離も変わって来るのは想像できますよね。
桑木野 確かに狙う位置で変わりそうですね。計測時の高さの差って、あまり考えたことがなかったかもしれません。
江藤 今回の「NEXT G」の最大の特徴は、画面上にコース全体の起伏高低差を表示でき、立体的に捉えられることなのです。画面右側に表示されるコースの断面図をご覧ください。
断面図とアンジュレーション
桑木野 画面が大きいですね。同じGPS距離計なのに腕時計型とは全く見え方が違います。
江藤 液晶が前作の3.5インチから4.2インチに拡大しました。でも本体の大きさは、最近の大半のスマホより小さい(74×139.8×16.1mm)ですから携帯しやすく(181g)見やすくなっています。液晶も半透過型のパネルなので太陽の下でも視認性は高いです。これまでコースの断面図ってあまり目にしたことがないと思います。
桑木野 うわっ、確かに面白い。これまではコースを上から見たレイアウトだけですよね、それが縦に同じ長さで横から断面図がわかれば、コースの全容が瞬時に把握できます。ハンディ型の大きな四角い画面だからできる表現です。左側のコース図にも地図の等高線みたいな線が入っていますね。
江藤 はい、等高線です。このアンジュレーションモードでは上から見た造形、横から見た断面図が同一画面で確認できます。機能だけでなく、これまで実績を積み上げ、精度の高い地図データを作成してきたイーグルビジョンならではの表現だと思います。
桑木野 この佐倉カントリー倶楽部の1番ホールは見るからにすごいアップダウンですよね。その断面図があることでアップダウンがひと目でわかり、これまで得られなかった事前情報が正確に把握できるわけでしょ。これはすごい。
江藤 等高線でフェアウェイの傾斜が可視化でき、ティーショットの落とし所が絞れます。また、タッチパネル式なので指先を移動させれば三点間距離も高低差もスムーズに表示されます。コース全体図、ハザードまでの距離を従来通りにインプットし、加えて断面図、等高線の情報をインプットできれば、ショット前により精密な情報を手に入れて自信を持って振り抜けると思います。
桑木野 立体的に見られるのはイメージが膨らみますね。マネージメントが飛躍的に向上しそうです。
江藤 ゴルフは考えるスポーツだと思います。技術レベルや志向に関係なく、すべてのゴルファーが有用な事前情報をインプットしてショットに臨めば、スコアだけでなくゴルフの質が次のステージへ上がって行けると思います。
桑木野 以前、トーナメントの会場で、プロキャディが公認業者から購入した専用のコース図を持って、練習ラウンドで得た情報を加えて試合で使っているのを見たことがあります。あれが立体的になって、さらに詳しく正確な情報を盛り込んだデジタル版ヤーデージブックと言えそうですね。
江藤 まさにその通りで、「NEXT G」はこれまでのGPS距離計の概念を超えて、あらゆるゴルファーにとって、ゲームチェンジャーとなり得るガジェットだと考えています。
佐倉カントリー倶楽部1番ホール
桑木野 1番ホール(PAR4)のティーイングエリアに立つとグリーンはほぼ同じ高さなのに、途中が谷のように凹んでいます。ただひと目では全容は把握できません。そんな時に「NEXT G」の断面図が役立ちそうですね。
江藤 はい、ティーイングエリアが3段階になっていて、その先の凹んでいる部分の傾斜が見えませんよね。普段なら先端まで行って、下がどのような状況になっているか確認すると思います。それが一切要らず、その場で断面図とコースアンジュレーションを確認すれば狙うべき場所が絞れます。コース図の右側にあるバーを上下するとフェアウェイの幅が数字で表記される珍しい新機能もあります。事前にアプリと連動しておくと風向きも表記されます。また、ドライバーショットの想定距離を事前に設定しておけば、落下地点の予測が30ヤードの幅の円で描かれます。これらの情報を踏まえると狙うべき場所がより一層イメージしやすくなります。
桑木野 目標物の吹き流しは目視できますが、その手前の状況がここからでは見えませんね。「NEXT G」からの情報によれば、左のミスを避けつつ吹き流しを狙っていくのが良さそうです。これなら無駄な動きと時間が必要ありません。PLAY FASTになりますね。
江藤 はい、距離計は本来、PLAY FASTのためのツールですから、スマートに使って欲しいですね。
佐倉カントリー倶楽部1番ホール2打目付近
桑木野 フェアウェイやや右側へ着弾しました。事前インプットで左のミスは避けようと刷り込みましたので成功です。実際に2打目地点に来てみると、想像以上の険しさでした。一気に下ってきて、一気に上っていきます。ここからの上りの傾斜は大きく、今度はピンフラッグの先端しか見えず、グリーン周りの状況は全くわかりません。でも「NEXT G」があれば先まで歩いて行って確認する必要がなく、画面でピン位置が確認でき、グリーン上の落としどころを瞬時に把握できます。便利ですね。
江藤 おそらく普段なら、この後にレーザー距離計で少しだけ見えているピンフラッグまでの距離を測りますよね。でも必要ないです。イーグルビジョン独自の「ピンポジ君」で当日の正確なピンポジションはデータに入力されていますから、「NEXT G」のピンまでの距離をそのまま参考にすれば良いのです。フロントエッジ、バックエッジまでの距離も一目でわかるのでレーザー距離計では測れない数字も瞬時にわかります。さらに、新機能のグリーン周辺まで広がるアンジュレーションを確認しておくとリスクヘッジもでき、ショットのイメージが膨らみます。
桑木野 やはり「ピンポジ君」は御社の強みですよね。
江藤 GPSの精度も上がり、信頼できる数字なので、「ピンポジ君」の情報と合わせれば、最強のデータだと思います。そのためには、「ピンポジ君」の導入を日本全国すべてのゴルフコースに出来るよう、私たちがもっと頑張らないといけませんね。
桑木野 若干ショートして、3打目はグリーン右手前からです。グリーンはかなり傾斜していますね。
江藤 これまで「ベタピンナビ」が立ち位置にあわせてグリーンの向きを変化させ、正確なピン位置を教えてくれました。「NEXT G」ではグリーンアンジュレーションも色の変化で教えてくれます。ピン周りの状況、落とし場所、ともに目で見える風景と画面が一致できれば、自信を持って攻略できます。
グリーンと周辺まで広がる
桑木野 実際にコースでテストして、「NEXT G」の凄さに驚きました。まさにデジタル・ヤーデージブックですね。これがあれば初めてのコースをセルフで周っても全然問題ないです。友人の競技ゴルファーが大会前の練習ラウンドに行く時間がないと嘆いていたので、「NEXT G」を使えば問題ないよと教えてあげます。
江藤 はい、事前仮想ラウンドができるシミュレーションモードも搭載していますので、練習ラウンドを重ねたような効果が得られると思います。
桑木野 いやあ、凄いのを作っちゃいましたね。そろそろ距離計の二刀流推奨派を辞めないといけない気になりました。
江藤 今回の最大の開発テーマが、コース攻略に必要な情報をより早く、わかりやすく、簡単に、というイーグルビジョンのコンセプトをGPS距離計1台で完結させることでしたので、新たなゴルフの楽しみ方を多くのゴルファーに提供し、満足していただける製品ができたかなと思います。
桑木野 どのような反響があるのか、楽しみですね。本日はありがとうございました。
イーグルビジョン NEXT G(朝日ゴルフ)
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