三菱ケミカルは8月、「TENSEI」オレンジシリーズの第3世代モデル『TENSEI 1K Pro Orange RIP+』(5万5000円)を発売した。そこでティーチングプロの常住充隆氏が同シャフトを試打。特徴を徹底解説する。
【動画】『TENSEI 1K Pro Orange RIP+』を常住プロが徹底試打
試打スペック:60S
常住 「TENSEI」のオレンジシリーズというと難しい印象を持っているゴルファーが多いと思いますが、先端がしっかりしていて当たり負けしないので個人的には好印象のモデルです。
ワッグルすると前作までのオレンジと比べて多少撓りを感じますね。まずは出力を上げずに打ったのですが、いきなり273ヤード飛びました。
[caption id="attachment_94820" align="alignnone" width="1888"]

1球目[/caption]
第一印象は「振りやすい」の一言。余計な撓りがなく、ダウンスイングでシャフトにもたつき感がない。切り返しからスムーズに振り抜けるので、シャフトの動きにスピード感が出ます。

今作はトルクを抑えるアングルプライ層の一部をシャフトの外側に配置する「RIP+(リッププラス)テクノロジー」を採用しているとのこと。これによって先端を低トルクにしつつ重量の増加も防げているようです。スムーズな振り抜きはこのテクノロジーが寄与しているのかもしれません。

それと、ハーフウェイダウンで手元が浮かず体に引き寄せられる感覚があります。同テクノロジーで先端を軽量化できているので、その分、カウンターバランスの効果もあるのではないかと思います。
2球目は少し振っていきましたが、弾道はフェードになり、飛距離も287ヤード。出力を上げても左を懸念する必要がないのは実践的です。
[caption id="attachment_94818" align="alignnone" width="1884"]

2球目[/caption]
通常の元系のシャフトは撓り戻りが速すぎて左に飛んだり、逆にタイミングが合わずに右に飛んでしまうことがあるのですが、今作はそれがない。
スペック表記は中元調子ですが、まるで中調子のようなスムーズな振り心地です。ただ手元側の剛性はそこまでカチカチな感じがなく、全体的にマイルドに動く印象。
三菱ケミカルは「1Kクロス」が特徴ですが、今作はそれを中間部に配置しているとのこと。しなやかな振り心地の理由はそこにあるのかもしれません。
振れば振るほど数字が出る
[caption id="attachment_94819" align="alignnone" width="1888"]

3球目[/caption]
常住 最後に左に行かせてやろうという気持ちで強振しましたが、弾道はストレート。飛距離も293ヤードまで伸びましたし、スピン量も2400回転と適正値。
やはり左に飛んでしまう懸念を消せますし、振れば振るほど性能が出て良い数字になりますね。ボールに当てに行くというよりも、しっかり最後まで振り切ることでより性能が出るシャフトだと思います。
対象ゴルファーとは?
常住 今作の「TENSEI」は手元側から先端にかけて変な挙動がなくスムーズに撓るので、非常に対象ゴルファーが広いモデルだと思います。
とは言え、ヘッドスピードがそこまで速くないゴルファーは、インパクトに向けて準備してしっかり振っていかないと性能が出ないシャフトなのでその点は注意が必要でしょう。スペックが50Rからと豊富にあるので、しっかり試打して選んでほしい。
普段左へのミスが多いゴルファーや、ダウンスイングで左の壁を作り過ぎてヘッドが落ちてしまいあおり打ちのチーピンに悩んでいるゴルファーは、左のミスが消せるのでジャストフィットです。
また、インパクトで上からヘッドを入れて球が吹き上がっているゴルファーも弾道が安定するでしょう。いずれにしても今までの「TENSEI」オレンジの印象とはかなり違う。ハードなイメージを持たず試してほしいと思います。
■お問い合わせ:
三菱ケミカル www.mitsubishichemicalgolf.jp ☎03-6830-9810