石井哲雄プロ、逝去
石井氏は川奈出身だがプロとしては兵庫県の廣野ゴルフ倶楽部でスタートし、以降、一貫して関西の名門で育った。
プロ2年目の1951年に決勝で中村寅吉を3-1で下して日本プロに優勝。その後、1956年には関西プロと関西オープン、1961年には関西オープンを制している。そのスイングは流れるようなワンピースを形成。当時、個性的なスイングが多い中、最も基本に忠実なスイングだと言われた。
また、後進の育成にも力を注ぎ、田中秀道、谷口徹の師匠としても知られている。
さらに、1974年から15年にわたりPGAの理事として、1983年から6年にわたり副会長として従事し、プロゴルフ界の発展にも寄与した。その功績が認められ、2000年にはスポーツ功労者として文部科学大臣顕彰を受賞している。
<主な経歴>
●PGA入会 1949(昭和24)年10月20日
●役員歴
日本プロゴルフ協会 副会長 1983年~1988年
理事 1974年~1988年
<主な戦歴>
通算31勝
日本プロゴルフ選手権大会(1951)
関西プロゴルフ選手権大会(1956)
関西オープンゴルフ選手権競技(1956、1961)
日本プロゴルフシニア選手権大会(1978)
日本プロゴルフグランドシニア選手権大会(1988)
日本プロゴルフゴールドシニア選手権大会(1992、1993、1994、1995、1998)
<表彰>
1985(昭和60)年 日本プロスポーツ功労賞
2000(平成12)年 スポーツ功労者文部科学大臣顕彰