男子ツアーの「資産」を最大化する株式会社Jツアー発足

男子ツアーの「資産」を最大化する株式会社Jツアー発足
男子ツアーの眠っている価値を最大化するため、3月17日、株式会社ジャパン・プロゴルフツアー(Jツアー)が設立され、同26日に都内で記者発表を行った。 非上場企業の再建を得意とする投資ファンド、株式会社日本産業推進機構(NSSK)の津坂純社長がJツアーの初代社長に就任し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)と連携して男子ツアーの建て直しを図る。今年1年を準備期間とし、2027年度ツアーから試合数増加を含む本格稼働とする。 両者の役割分担は、JGTOは所属選手の管理と大会への競技委員派遣など競技管理に集中。NSSKのノウハウを傾注するJツアーは①ファン・スポンサー獲得に向けた企画・営業、②メディアコンテンツの整理・強化及び放映権等の取得を目指す、③福利厚生(年金含む)、経費支援、賞金増額などの選手支援、④ゴルフ場買収を含む周辺環境の整備。以上を柱として実現を目指し、5~10年で100億~150億円の投資をするという。津坂社長はまず、 「ハゲタカファンドではないのでご安心ください。髪の毛もあります」 と報道陣を軽く笑わせ、男子ツアー再建について以下の要点を述べた。 「NSSKを12年前に設立し、『人として正しいことを貫く』をモットーにやってきました。ゴルフ市場は1・4兆円、競技人口800万人。日本で一番大きいスポーツ産業であり、世界水準のスポーツ競技資産です。 5年、10年、15年掛かるかもしれませんが、構造改革をすれば上手くいく。勝ちパターンの仕組みを作ることが何より大事です。Jリーグ等も研究して様々な学びを得てきました」 公益社団法人のJリーグは、株式会社Jリーグメディアプロモーションなどの事業子会社を複数持ち、放映権交渉やスポンサー営業などを担っている。収益性の高い事業を切り出して公益と事業収益をバランスさせているが、それをひな型として、 「Jツアーで上がった収益は再投資に回したい。ESG(環境、社会、統治)にも注力して、女性や高齢者の活躍、環境問題へのアプローチも大事だと思っています。USPGAツアーは3000人の組織ですが、現状日本は100分の1程度。まずは三桁を目指したい」(津坂社長) なお、来季からツアーのタイトルスポンサーとしてみずほフィナンシャルグループが冠となることも発表された。同社の足立龍男常務執行役員は、金額や期間は部外秘としながら、 「1年、2年、3年ということではない、と想像してください。ツアーの名称は検討中ですが、弊社は全国に拠点があり、地域活性化に向けた社員ボランティアも活発です。今後、ゴルフツアーとの連携も考えていきたい」 一般社団法人のJGTOと株式会社のJツアーが両輪となり、みずほを冠とした男子ツアーが、来季から本格始動する。