今回のゲストは、有楽町にある交通会館にオフィスを構える弁護士法人アドバンスで代表弁護士を務める
五十部紀英弁護士(35=2018年2月当時)である。
徒手空拳で立ち上げた弁護士事務所をわずか4年で、スタッフ総勢60名を率いる大所帯に育て上げた辣腕経営者。これまでにゴルフで開拓した顧客の数は十指に余るという。
サクセスストーリーを歩む弁護士は、いったいどのようにゴルフを活用しているのか伺った。
この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2018年2月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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来週ゴルフ行こうよ
鹿島 まず、ゴルフを始めたきっかけから教えてください。
五十部 同期の弁護士から「来週ゴルフ行こうよ」と誘われて始めました。当時、ゴルフクラブを握ったことすらなく、道具も持っていなかったのですが「大丈夫、道具は売ってるから買ったらいいよ。レッスン受けられる場所もいっぱいあるし」と、言われましてね。
鹿島 まさか一週間でコースデビュー?
五十部 そうです。ヤフオクで落札したキャロウェイの一式セット(5万5000円)を持って、サンコー72カントリークラブに行きました。レッスンも二回受けて挑んだのですがスコアは135。ボロボロでした。
鹿島 一週間で135は相当センスがあるのでは。初ラウンドは運動神経のいい人でも150とか160叩くので。
五十部 野球をやっていたので意外と打てたのです。下手なりに。
鹿島 それが何歳のとき?
五十部 28歳です。まだ独立する前で都内の法律事務所で働いていました。
鹿島 いずれ仕事でもゴルフが役に立つ時が来るという打算があった?
五十部 いや、特に考えていなかったですね。「来週行こうよ」と言われたから純粋に。
恩恵はスコア80台から
鹿島 純粋に始めたゴルフが結果的には仕事面でもプラスに?
五十部 はい、大変役に立っています(笑)。ある程度出来るようになってからは、いろんなコンペに呼んでもらえるようになり、そのコンペで知り合った人と一緒にゴルフへ行き、また別のコンペに誘ってもらうという繰り返しで、どんどん人脈が広がっていきました。
アポイントを取るのが難しいような方とも普通に会えるようになり、お仕事も沢山頂きました。ゴルフ一回まわっただけで顧問契約して頂くこともあります。「ちょうど弁護士探してたんだよ」みたいな(笑)
鹿島 「ゴルフ外交」の理想形ですね。因みに、ある程度出来るというのはスコアで言うと?
五十部 アベレージで80台。90台だとまだ迷惑かけちゃうかな。私は80台になるまでに二年かかりました。
鹿島 アベレージ80台ですか。道のりは険しい…。
ピーク時は月間18ラウンド
鹿島 ゴルフはどれくらいのペースで?
五十部 一番多い時で月間18ラウンドです。その時は企業法務でゴルフ場関係のお客さんを沢山抱えておりましてね、50コース分くらいのお客さんがいたのです。それでお客さんのゴルフ場に誘われて、現地調査も兼ねて全部いきました。
鹿島 それは毎日が楽しいですね。
五十部 おかげさまで(笑)。仕事もゴルフも大好きなので、ゴルフ関係のお客様が増えるのは嬉しいです。
だけど、あの当時はゴルフをやり過ぎて怪我をしてしまいました。TFCC損傷という病名で、一時期はペットボトルの蓋も開けられない状態でした。
鹿島 TFCC損傷ってアスリートが悩まされるやつですよね。
五十部 はい、野球選手がよくなるやつで、古閑美保さんも。あとバイクや自転車の交通事故の後遺障害でなったりしますね。知人の元ツアープロには「何やってるんですか! アマチュアがプロみたいに回ってるから怪我するんですよ」とお叱りをうけました(笑)
それで、しばらくゴルフからは遠ざかっていたのですが、最近また復活しました。昔のように強く振れなくなったのでギアも心機一転新しくしました。以前はアイアンのシャフトはダイナミックゴールドS200だったのですけど、NSプロ950に変更しましてね。
ドライバーもキャロウェイのビッグバーサからグローレの初代モデルに変更しました。手に負担のかからない軽目のセッティングを心がけました。
怪我の功名
鹿島 怪我がスコアに及ぼした影響は?
五十部 それが、よくなったのですよ。ベストスコアも更新して77になりました。手を故障する前はベスト80でしたから、怪我の功名ですね。
ゴルフは弁護士業にも通ずる部分があるんですよ。企業がなにかの法律的なトラブルに巻き込まれても、解決策を見つけて前に進んでいくことで前よりも良くなるというケースはありますからね。弁護士として、ただ単にトラブルを解決するだけではなく、解決した後にお客様がより良い方向に進んでいけるようなサービスを提供していきたいです。
鹿島 約100社の顧問先企業を抱えている弁護士の言葉だけに、重みがある。
五十部 会社経営でもゴルフでもトラブルはつきものですからね。肝心なのはリカバリーです。
鹿島 法廷でもゴルフ場でも、リカバリーからのバーディを量産してください!
私のNEWギア速報

今回ゲストとして登場していただいた
五十部弁護士は最近エースパターをスコッティ・キャメロンのニューポートTel3に変更したそうです。義父が昔愛用していた物を譲り受けたとのこと。
年季と共に錆びついたパターのヘッドを丁寧に磨いて使用したところ、もともと使っていたニューポート2よりも感触が良くて気にいったみたいです。
また、ウェッジもGINZA SIXのオープン時にふらっと立ち寄ったゴルフショップ「the HOUSE」で新調したそうです。GINZA SIXのオープンを記念してフォーティーン社とPEARLY GATES、MASTER BUNNY EDITION、Jack Bunnyがコラボして誕生した限定モデル。51度と57度というロフト角がプレースタイルに合っているみたいで、好スコアに繋がっているとのことです。
■プロフィール
鹿島永悟(EIGO KASHIMA)
WEBディレクションジャパン代表取締役。東証一部上場企業から弁護士法人に宗教法人まで幅広いクライアントを持つインターネット集客の専門家。2017年10月より、クラウド顧問コンサルティングにてインターネット戦略の顧問として参画。ゴルフは2017年2月19日にデビュー。ベストスコア101と目下奮闘中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
五十部紀英(TOSHIHIDE ISOBE)
弁護士法人アドバンス(第一東京弁護士会所属)の代表弁護士。中央大学法科大学院修了後、司法試験に合格し弁護士となる。都内法律事務所の勤務を経て独立。2014年に弁護士法人アドバンスとして法人化し、4年弱でスタッフ総勢60名・全国3拠点を構える総合法律事務所へ成長させる。ゴルフ歴8年。ベストスコア77。
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