この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2018年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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寝ないでお客様とゴルフ
鹿島 まずはゴルフとの出会いについて聞かせてください。
安田 六本木で黒服をやっていた時に旅行でハワイに行き、初めてゴルフをしました。
その後、黒服をやっていたお店で店長に昇格すると、お客様からゴルフに誘われることが多くなりました。顔見知りのお客様からの誘いなので断るわけにもいかず、営業後そのままゴルフに行ってました。
鹿島 一睡もせずに?
安田 もちろん。しかも、相手はそれなりのお客様なので豪華なゴルフ場に行くのですよ。当時はバブル真っ盛りの頃でプレーフィが今よりも高く、栃木のプレステージカントリークラブに行った時は一人5万円くらいだったかな。
鹿島 今では考えられない料金ですね。プレーフィは自腹だったのですか?
安田 自腹です(苦笑)。それが月一くらいの頻度でありました。
正直、ゴルフにはあまり興味がなかったので、お客様とのラウンド以外は一切クラブを握りませんでした。
「外食三大コンペ」で優勝
鹿島 興味がなかった状態から、ゴルフを楽しむようになった経緯が気になります。
安田 実は、外食業界には「外食三大コンペ」と言われる大型のゴルフコンペが年に三回ありまして、そのどれかで優勝したいと思ったのがきっかけで、ゴルフ熱が高まったのです。一時は練習場に足を運んでレッスンも受けました。
そして2014年、外食三大コンペの一つ「DDカップ」(ダイヤモンドダイニング主催)でついに優勝することができました。
鹿島 参加者が100人を超す大きなコンペですよね? すごいです!
安田 あの時は、たまたま運もよかったのです。開催場所の千葉バーディクラブは何度も回ったことがあるコースなので攻略できていて、パターもよく入ったのです。今のベストスコア(81)も千葉バーディクラブで出しました。
外食虎塾コンペの輪
鹿島 これまでに仕事面でゴルフを活用してうまくいったケースなどありますか?
安田 いま私が塾長を務めている「外食虎塾」では毎年ゴルフコンペを開催していて、親睦を深めるのに役立っています。前回は東京クラシッククラブで開催して参加者からも大変好評でした。
鹿島 そのコンペは塾生なら誰でも参加可能なのですか?
安田 ええ、現役の生徒はもちろん、これまでの卒業生も参加できます。上場企業オーナーの講師も参加します。
鹿島 名だたる講師の方々と一緒にゴルフを回れると。塾生の方は参加しなきゃ損ですね。
安田 定期的にコンペを行うことで虎塾の輪が広がり、卒業生との絆も深めていけるので今後も続けていきたいと思っています。
また、一緒にゴルフをプレーすると相手の様々な面が見えますよね。この人は意外と慎重なんだとか、大胆だなとか。マナーに関しても細かい人もいれば大雑把な人もいる。ゴルフを通じて互いの性格がわかると、一緒に仕事をする時にも戦略を立てやすいです。
ゴルフの上手い社長の条件
鹿島 数々のコンペで激戦を繰り広げてきた
安田さんから見て、ゴルフの上手い社長の共通点などがあれば教えてください。
安田 ゴルフが上手くて仕事のデキる社長は、時間の使い方が上手いです。これは間違いない。
ビジネス、健康、趣味などのライフサイクルの中にゴルフを組み込んで、上手くスケジュールに落とし込んでいる。私の周りには飲食店を100店舗以上経営していてゴルフの上手い社長が何人かいますが、彼らは時間の使い方が非常に上手いですね。
鹿島 たしかに会社の業績を伸ばしながらゴルフも上手い社長は、時間の使い方が上手いです。忙しい時でも知人のイベントには必ず顔を出して、挨拶だけしてすぐに帰ったり。
安田 そのタイムマネジメントが重要なのですよ。人との付き合いも大切にしつつ、仕事や趣味の時間もしっかり確保する。ゴルフはコースを回るのも練習するのも時間のかかるスポーツだから、タイムマネジメントの上手い社長ほど上達すると思いますね。
ゴルフ場はレストランが大事
鹿島 飲食のプロの
安田さんから見て、レストランがおすすめのゴルフ場はどこですか?
安田 これは完全に好みの話になりますが、ブリストルヒルゴルフクラブはAWキッチンが入っていて女性ウケがいいと思いますし、イーグルポイントゴルフクラブも好きですね。コースのすぐ横にカフェがあってお洒落。
あとは東京クラシッククラブかな。レストランの雰囲気が抜群によくて、まるでハワイにいるような感覚を楽しめます。
鹿島 偶然にも、全部行ってみたいと思っていたコースです!
安田さんのお墨付きということでますます行きたくなりました。
安田 そうですか。ゴルフも料理も存分に味わってきてください。
■私のNEWギア速報
今回のゲストである
安田さんはゴルフクラブには無頓着で、自分がどんなメーカー、どんなスペックの道具を使っているのか全く気にならないとのこと。
「コンペの景品で新作のクラブとかをもらうけど全然使ってない。どこのシャフトがいいとか説明されても分からないしね」と
安田さんは語る。
道具に無頓着な
安田さんの最新ギアは何なのだろうか?逆に興味が湧いてきたので尋ねると「3年くらい前にドライバーを新しくしました。何かのお祝いでDDホールディングスの松村社長から貰ったやつ。なかなかいいドライバーで気にいってるけど、メーカーの名前は忘れちゃった…」と、ブレない返事が返ってきた。
後日、
安田さんから送られてきた写真によって愛用ドライバーが、BALDO(バルド)の8C CRAFT Trajectory02ということが判明した。美しいデザインのドライバーは使い込まれ、味が出ていた。
■プロフィール
鹿島永悟(EIGO KASHIMA)
WEBディレクションジャパン代表取締役。東証一部上場企業から弁護士法人に宗教法人まで幅広いクライアントを持つインターネット集客の専門家。2017年10月より、クラウド顧問コンサルティングにてインターネット戦略の顧問として参画。ゴルフは2017年2月19日にデビュー。ベストスコア101と目下奮闘中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
安田久(HISASHI YASUDA)
多数の飲食店を経営・プロデュースする「飲食業界のカリスマ」。また、人気番組「マネーの虎」での過激な発言でもお馴染みである。
独創的なアイデアによる出店は、世間やマスコミの話題を独占。1998年に出店した「監獄レストラン アルカトラズ」は日本最初のエンターテイメントレストランとして注目を集めた。「47都道府県プロジェクト」では各県をテーマとした郷土料理店を銀座を中心に展開。
その功績が認められ「2010外食アワード」受賞。現在、外食虎塾の塾長を務め、店舗プロデュース、講演活動、セミナーなど全国を飛び回って活動している。ベストスコア81。