ミズノ円高差益など影響し黒字

ミズノ円高差益など影響し黒字
「日本経済は、世界的な経済の緩やかな回復や企業の経費削減効果等を背景に企業収益に改善が見られたものの、デフレ圧力や雇用・所得環境の厳しさにより個人消費は引き続き厳しい状況が続いた。海外市場では、欧米では景気は回復の兆しを見せつつあるが、個人消費は依然厳しい状況が継続。一方、新興国は比較的力強い回復を示した。スポーツ用品業界では、参加スポーツの分散や、健康志向の高まりからスポーツのライフスタイルへの定着が進んだ。一昨年より続く世界的な景気の低迷は、買い替え需要を中心に消費マインドを低下さたが、高機能商品やカスタム・オーダー品は底堅く推移するなど機能性を重視した消費動向が見られた」と市況を説明した。   同社の業績を説明する。 「経費削減や生産地最適化などコストダウンを推進するとともに、グローバル市場を視野にいれた商品開発を積極的に行なった。また、開発のコンセプトを、パフォーマンスの向上に加え消費者の感性に訴えることにも重視し、地域スポーツ大会などを通して商品を体感できる機会の提供に努めた。しかしながら、売上の減少に歯止めをかけることはできず、減収、営業利益減益となった」   ゴルフ用品に関しては日米での売上減少が影響したとするが、同社全体では為替差益5億7200万円の計上や投資有価証券評価損の大幅な減少が影響して、減収増益となった。   当期(平成23年3月期)の業績予想は、売上高1530億円(2・9%増)、営業利益40億円(43・7%増)、経常利益40億円(31・0%増)、純利益17億円(6・1%増)となっている。