マイカスタム第16回【プレミアムゴルフスタジオ】オーソドックスなヘッドとタメられるシャフトでスライス改善

マイカスタム第16回【プレミアムゴルフスタジオ】オーソドックスなヘッドとタメられるシャフトでスライス改善
クラブメーカー、有名フィッティングスタジオを経て、4年前に独立したのがプレミアムゴルフスタジオのフィッター吉田智氏。レッスン、インドア練習場、そしてフィッティング、工房と、フルサポートで、名だたる現役ツアープロのフィッティングも手掛ける有名店だ。今回の患者は、つかまるヘッドにつかまるシャフトのクラブで、逆にスライスが悪化した50歳男性ゴルファー。薦めたのはオーソドックスなフソウドリームのヘッド『KS2』とスリリングのタメが作れるシャフト『SHUARI』(シュハリ)の組合せ。スライスは解消した?

スイングもクラブも極端は百害あって一利なし

プレミアムゴルフスタジオで、アマチュアゴルファーから現役ツアープロのクラブまで診るのが吉田智フィッター。動画も配信する同氏が警鐘を鳴らすのが、動画を見て極端なスイングや矯正法を真似するゴルファーだ。 「レッスン動画を見て来店するゴルファーは多いですね。例えば、手首を手のひらの方向に曲げる『掌屈』ですが、動画を見て一生懸命、掌屈にトライすること自体は良いと思いますが、その意味や効果を理解せずに真似して、極端な掌屈になっているゴルファーがいます。極端は百害あって一利なしです」 掌屈が極端になるとカットにインパクトを迎えるしかないが、クラブ長が長いとフェース上部でヒットするテンプラが多発する。 その極端症候群の一例が、50歳男性ゴルファーのA氏。ゴルフ歴は5年ほどだが、週1~2回プレー、スコア80台後半のヘビーゴルファー。パワーはあるが身体が硬く、腕力でボールをつかまえるスイングで、ドスライサー。 そのA氏が使っていたのが、つかまるヘッドとつかまるシャフト。極端につかまるクラブで改善を目指したが、逆にスライスは悪化した。そのA氏に薦めたヘッドがオーソドックスで操作性が良く、低スピンのフソウドリーム『KS2』。シャフトは手元の剛性を極限まで緩めてタメを作るスリリングの『シュハリ』だ。

インパクトで横滑りしないヘッド タイミングが取れるシャフト

この組み合わせには理由がある。 「『KS2』は低スピンのヘッドですが、外資大手のヘッドに比べて慣性モーメントが極端に大きくありません。さらに、ウエイトなしのヘッド重量は190g。最大ウエイトを装着すれば204gになります。短く組みたかったので、A氏には合うと思いました」 さらに吉田氏が強調した。 「市場には反発性能にこだわるあまり、インパクト時に、フェース上でボールが横滑りするヘッドが多い。一方の『KS2』はボールがフェースにしっかり接触します。ボールはつかまるが、つかまり過ぎず、使いやすいヘッドです」 そこに手元の剛性を極端に緩めタメを作れる『シュハリ』を挿すと、 「手元が緩いのでタイミングをとることができ、しなり戻りも速い。極端につかまるシャフトではなく、A氏のスイングにマッチすると考えたのです」 その結果、ドスライスからフェードに球筋が改善され、飛距離も200ヤードから230ヤードに伸びたという。

ポイントは重量と長さ 実現できたのは地クラブだから

改善された要因はほかにもある。 「重量と長さです。長くなればスライサーはカット軌道が強くなり、スライスが悪化する傾向が強い。だから今回は45.5㌅で短めに作りました」 短くなればクラブは軽くなる。 「そこで、バランスをD1で組みました。軽くなると切り返しのタイミングでヘッドを感じられない。地クラブはヘッド重量が軽く、ソールで様々な重量調整ができるヘッドが主流ですが、『KS2』はシンプルな重量調整で、調整幅が大きい。それが『KS2』を選んだ理由です」 今回この組み合わせが実現できたのは、地クラブだからこそと強調する。 「A氏は極端なスイングでしたから、大手クラブメーカーが推奨する『つかまるヘッド』『つかまるシャフト』の組み合わせはマッチしません。地クラブだからできたと思いますね」 通常なら組み合わせをためらうヘッドとシャフト。これもまた、マイカスタムといえるだろう。

メーカー担当者コメント

フソウドリーム 営業部長 森孝之氏 「重量、ロフト、フェースアングルなどで多様な対応をできるのが『KS2』です。その特徴を活かしたことで、A氏の症状改善ができたと思います。女性にも対応できるヘッドなので、先入観を持たずにトライしてもらいたいです」

プレミアムゴルフスタジオとは

プレミアムゴルフスタジオ 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町24−7 代官山プラザ B1 TEL/03-6455-1514 HP https://p-g-s.jp/ この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。