10年ぶりの記者発表で逆三角形の『iDnabla』
シリーズに冠する「ナブラ」は、ベクトル微分演算子のひとつで、記号では▽(逆三角形)で表される。同シリーズはドライバーからアイアンまでの重心設計に連続性を持たせ、FP、重心深度、重心距離のバランスが逆三角形になることから、「ナブラ」をシリーズ名に採用している。
特にドライバーでは、飛距離に直結するフェースの高初速エリアの拡大を追求。フェースセンター・重心点・たわみ点を最適に配置する「3バランス設計」を継承しながら、187分割したフェースの肉厚をたわみエリアが最大化する編肉フェースを実現。高初速営利が1・5倍に拡大したという。また、『iDナブラX』ドライバーのシャフトは、手元に超高弾性の「ダイヤリード」を、シャフト全体にはしなり、粘りを生み出す「タフキュア」を採用。鞭のようにしなり、ヘッドスピードの最大化を可能にしたという。
最大の特徴は先述の通り、ドライバーからアイアンまでの重心設計に連続性を持たせたこと。目的は振り心地の統一で、「ドライバーは心地よく振れるのに、その他のクラブと振り心地が異なり、チョロやダフリに悩むゴルファーは意外と多い。それは重心距離、重心深度、FPのバランスが、ドライバーとは違うことに起因すると考えられます。マーケットの製品を観察すると、同一ブランドであってもドライバーは大型ヘッド、FWは比較的小ぶり、アイアンは面長など、重心設計が統一されていないケースが散見される。これを解決したのが『iDナブラ』だと考えてください。過去にない、まったく新しいコンセプトだと思います」――。