ミズノ、第2四半期は増収減益でもゴルフはカスタムで好調!
主な減益の要因は、シューズに採用されるゴムやアッパーなど素材コストの上昇と、生産拠点、特に中国における労働賃金に上昇が大きく影響している。これに対して同社は、設計方法の改善などでコスト削減を目指す構えだ。また、地域別では欧州、アジア・豪州以外は売上高も増加している。特に欧州の金融危機による経済不振で、ゴルフ品の販売が苦戦し、減収となっている。
ただし、ランニング事業、ゴルフ事業はともに好調で、ゴルフ品では対前年比1・2%増の112億円と成績を上げている。特にカスタムフィッティング販売が好調で、9月末までの統計では、カスタム販売比が45%超と上昇している。ただし、カスタム品は、マンパワーが必要なだけにコストの上昇が懸念される。
「当社には従来、ヘビーフィッティングとミドルフィッティングのシステムがありましたが、新たに9月に発売した『ボディフィットゴルフ(BFG)』でライトフィッティングを加えました。これにより、より簡単にフィッティングが可能となる『BFG』が広がることによって、フィッティング全般に掛かるコストの低下も目指しています」――。
同社は今後、総合フィッティングメーカーとして盤石の地位を築くための歩みを継続するが、その文脈においては、ドライバービジネスの再構築もまた、課題の一つとなってくるだろう。