重さに速さを!『ゼクシオ エイト』デビュー 

重さに速さを!『ゼクシオ エイト』デビュー 
『ゼクシオ エイト』で最も注目される開発ポイントは、新発想の「スイング慣性モーメント」に着眼点を置いたことだ。 「プロ・上級者は、コックを上手に使いクラブを体に近づけてダウンスイングすることでヘッドスピードを上げています。回転に近いところでクラブを振ることで、効率よくクラブを回転させヘッドスピードを上げているのです」(ダンロップスポーツ) 一方、大半のアマチュアのスイングは、回転から遠いところでクラブを振っているため、ヘッドスピードが上がらないという。そこで『ゼクシオ エイト』は、「プロ・上級者とアマチュアゴルファーのスイングの違いから生まれるヘッドスピードの差を、クラブによって近づけることを目指しました。それがスイング慣性モーメントです」 実際には、「スイング慣性モーメント」を小さくしてヘッドスピードのアップを図ったわけだが、その方法論は以下のようになる。 まず、従来モデル(ドライバー)に比べて、グリップの重量を10g、シャフトも1g軽くした結果、ヘッド重量を1g重くしながらもクラブ全体で10gの軽量化を実現したという。また、シャフトの重心位置を従来モデルよりも10㎜手元寄りにした相乗効果もあり、スイング慣性モーメントを小さくし、ヘッドスピードのアップを実現したとのこと。 さらに、フェース全体の反発性能や重心位置の進化という従来品のコンセプトも進化させ、総合的に新規性能を高めている。 同社が『ゼクシオ エイト』製品対象者のコア層となるヘッドスピード40m/s前後の一般アマチュアゴルファー300名でテストした結果、「ヘッドの重さは効いているのに、速く振り抜ける」という意見が大半を占めたという。狙い通りの結果になったわけだが、 さらにその性能に太鼓判を押しているのが同社契約の中嶋常幸プロ。 「今のクラブ開発は軽い方向に進んでいますが、ただ軽いだけでは物足りないしインパクトで当たり負けしてしまうこともあります。『ゼクシオ エイト』は、軽いだけという開発傾向に終止符を打ったという印象が強いですね」 また、このコメントを受けた横峯さくらプロも、「すごく振りやすい。私は『ゼクシオ エイト』で10ヤード飛距離が伸びました!」と飛び性能をアピールした。 プロ・上級者から一般アマチュアまで、幅広い層が楽しめるのが『ゼクシオ』がヒットする背景の一要因となるが、今回の『ゼクシオ エイト』はさらなる期待に十分応える商品内容に仕上がったという印象だ。 商品構成はドライバー(本体価格8万円+税)、フェアウェイウッド(本体価格5万円+税)、ユーティリティ(本体価格3万5000円+税)、アイアン(#5~9、PW、AW、SWの8本セット、MP800カーボンシャフト装着が17万6000円+税、NSプロ900GH DST for ゼクシオ・スチールシャフト装着の同セットが14万4000円+税)など。発売日は2013年12月7日が予定される。 なお、動画は10月7日、東京ドームホテルで開催された発表会の模様を収録したもの。