松山も唸る!『スリクソン NEW Z』の飛び

松山も唸る!『スリクソン NEW Z』の飛び
商品構成は、ドライバー3機種(Z945/Z745/Z545)、フェアウェイウッド(Z F45、Z F45ツアー)、ハイブリッド/ユーティリティ(Z H45ハイブリッド/Z H45ツアーハイブリッド/Z U45)、そしてアイアン3機種(Z945/Z745/Z545)。価格はオープンプライスだが、参考予想上代はドライバー各1本が5万6000円、アイアン各1本1万3000円(スチールシャフト装着)など、現行品とほぼ変わらない。 ニューモデルはドライバーからアイアンまで、同社の契約プロやトップアマからのフィードバックをベースに開発されたものだが、今回、最も注目されるアイテムは前作から大幅に飛距離性能をアップしたというドライバーとなりそうだ。 テストしたプロからも続々とポジティブなコメントが入っているとのことだが、まずは製品特徴から紹介しよう。 『スリクソン NEW Zシリーズ』のドライバーは、新肉厚設計カップフェース「ブースターカップフェース」(特許出願中)の搭載、新シャフト「Miyazaki Kosuma(コスマ)」の採用などにより、世界のツアープロが勝つための十分な飛距離性能と方向安定性を実現したものという。 『スリクソン Z945』(数量限定)は、つかまり過ぎを気にせず叩ける小振りな400cm3のヘッド。ヘッドスピードの速い上級者向けのモデル。 『スリクソン Z745』は、操作性が高い430cm3のヘッド。ドロー、フェードの打ち分けが可能なモデル。 そして『スリクソン Z545』は、安心感のある460cm3のヘッド。「ウェイトフィッティングシステム」を二カ所配置することで、重心の深さ、高さが調節でき、好みの弾道をセッティングできるモデル。 このラインアップを見た販売関係者からは、「それぞれに個性があり、ターゲットの明確化ができています。若年層や上級者を中心に訴求しやすい商品構成ですね」と店頭での活発な動きに期待を寄せる。 そこで気になるプロのコメントだ。まず、テストした松山英樹選手は、「今使用しているモデルよりも飛びます。特にヒールヒットに強くて10ヤードは飛んでいる。ちょっと飛び過ぎじゃないですか!(笑)」前作よりもスイートエリアが35%拡大したことを強く実感したという。 また、キーガン・ブラドリー選手は『Z745』を実戦投入、「自分が求める高弾道が打てるし、少しくらいのミスならカバーしてくれる。本当に助かっているよ」とすでに力強い武器になっていると明言。 一方、『Z545』をテストしたグレイム・マクダウエル選手は、「よく飛ぶね、8~10ヤードは伸びている。ソールデザインもモダン&ビューティフルでグッドだね」前作から一新された、マットブラック&シルバーメタリックのコスメティックを気に入ったとのこと。 一昨年に発売された前作は、アイアンの評価が高く新製品の発売を9月に控えた現在でも売れている。新作もソールの抜けや安定したスピン性能を改善したもので、リピーターと新規需要を取り込みそうだ。ただ、最も注目されるのはやはりドライバーを中心としたウッド群。ブランドイメージを引っ張るエンジンという意味で、将来的な事業の方向性も決定づけるだけに、その動向は大いに注目される。 なお、今回発表された各アイテムの初年度販売目標は、以下の通り。 〇ドライバー:国内7万本/海外2万本 〇フェアウェイウッド:同7万本/海外1万5000本 〇ハイブリッド/ユーティリティ:同3万本/2万本 〇アイアン:同30万本/同10万本 この数字は前作比160%。国内外での需要増を見込んだ強気な姿勢が伺える。同社は、現行の『ゼクシオ』8割、『スリクソン』2割というブランド別売上構成比を『スリクソン』の売上増で将来的に7対3まで引き上げ、組織の盤石を図りたいという。ブランドの底上げという点でも今年は重要な年になりそうだ。 動画ニュースは7月17日、品川インターシティでの展示受注会の模様を収録したもの。