『JPX850』記者発表で武藤俊憲が「使います!」
「6年前にアイアンカンパニーを宣言して、利益重視の事業を行ってきました。さらに昨年からは、そのアイアンビジネスをキープしながら、『JPXEⅢ』でドライバービジネスの再構築を進めてきた。今回の『JPX850』はドライバービジネス再構築の第二弾で、これまでのアイアンフィッティングの蓄積で得たノウハウをドライバーに注ぎ込み、男子プロにも使用して頂くことで、個々にあった商品提供が出きることを示したい」――。
『JPX850』ドライバーの開発コンセプトは、個々のゴルファーに合った「飛びスピン」を探すというもの。飛びの三大要素である初速、打ち出し角、最適スピンに着目し、ソールのウエイトポート5カ所に2つのウエイト(各6g)を配することで10通りの組み合わせで重心位置を調整し、深・浅重心とドロー・フェードの弾道、適正スピンを提供する。さらに、スイングタイプによって打ち出し角をフィッティングするため、ロフト角調整機能『クイックスイッチ』で、7.5~11.5度の8段階を選択することが可能となっている。
一方、初速増加へのアプローチは、部分肉厚フェース設計と「リバウンドクラウン&ソールデザイン」を採用した。「リバウンドクラウン&ソールデザイン」は、インパクト時のフェースが受けたエネルギーを効率的に返すために、フェースからクラウン、ソールの繋がり部に丸みを持たせたデザイン。これによって、ボール初速の最大化を実現しているという。
記者発表には、同社契約プロの手嶋多一、小林正則、武藤俊憲、服部真夕、工藤遥香も登壇し、特に今年契約した武藤俊憲は、『JPX850』について次のように語っている。
「ミズノというと『MP』のイメージが強く、"難しい"、"扱いづらい"という印象でした。今回の『JPX850』は、本当にミズノが作ったのかな? と思うほどの易しさがあり、誰でも使えるドライバーだと思いました。僕の好みとしては、もう少しスピン量を増やして、飛距離の操作性を求めています。低スピン化はできているので、スピンを増やすセッティングはないのか? 細かい調整ができてくれば、使用したいと思っています」――。
プロが使う『JPX』。初年度販売目標は2万本。ルーク・ドナルドもテスト中となると、ドライバービジネス再構築への期待が高まる。
なお『JPX850』ドライバーは、「オロチパワーマキシマイザー」装着モデルが6万8000円。その他、「グラファイトツアーAD MJ」(7万8000円)、「三菱レイヨンFUBUKI AT」(6万8000円)がラインアップするほか、別注対応で「フジクラスピーダーエボリューション」(7万8000円)、「マミヤATTASロックスター」(7万8000円)が用意される。
問い合わせはミズノへ、0120~320~799。