晴れ着や袴でナイスショット!「祝☆成人!晴れ着でゴルフ」

同社は昨年8月、ゴルフ関連13団体の賛同を得、20歳を迎えた男女(国籍を問わず)に「無料でゴルフ」を提案する「ゴルマジ!20」を開始。全国97カ所のゴルフ場、180カ所のゴルフ練習場(1月14日現在)が参画し、ゴルフ場は9ホールのプレー代無料、練習場は1時間または100球分が無料となる企画で、延べ来場者数は約7000人に達している。
その同社がなぜ、千葉市と協働でプロモーションを行ったのか? 青木理恵研究員が次のように説明する。
「千葉市集客観光課より"成人式で『ゴルマジ』をPRしたい"という要望があったのです。そこで、今回千葉ポートアリーナで開かれた『成人を祝う会』で、海辺PR観光大使"千葉シティ5BEACHエンジェルス"の木下愛季子さんと共に『ゴルマジ』のPRを行いました」
実は、千葉市は一世帯当たりのゴルフへの年間支出額が、都道府県庁所在市及び政令指定都市で1位(総務省・平成23年家計調査より)とゴルフ熱が非常に高い。そういった経緯もあり、20歳になる若者にゴルフの楽しさを知ってもらおうと、同市は積極的に「ゴルマジ」に取り組んでいる。
千葉市集客観光課の桜井篤課長によると、
「千葉市は『ブルー(海)』と『グリーン(緑)』にあふれた魅力いっぱいの都市です。地域の活性化と『緑』の魅力を知ってもらうために、昨年8月より『ゴルマジ』に参画しました。今期は千葉市内の12のゴルフ場・練習場が参画し、利用者には近隣施設でデザートやランチが無料になるサービスを提供しています」
当日のイベントでは、新成人14人が参加(晴れ着4人、袴2人、スーツ8人)。クラブの握り方などを同練習場の南里圭介副支配人に教わった後、1分間の制限時間内に20ヤード先のカゴを狙って次々と球を打つニアピン対決に挑戦した。全員初めてのゴルフを楽しんでいたのが印象的で、「ホールインワン」も飛び出すなど、20歳の門出を祝う一日にゴルフデビューを果たした。
艶やかな白の晴れ着姿でゴルフに初挑戦した大谷ゆかりさんは、
「ゴルフはオジサンがやるイメージしかなかったけど、やってみると意外に楽しかった。今後も機会があればやってみたい」
また、友人の関東亜沙美さんは、
「両親や姉もゴルフをやっているので、これを機にゴルフを始めたい」と興味を持った様子。
これを受けて南里副支配人は、
「ゴルフに触れるきっかけを与えることは大切です。『ゴルマジ』の延べ利用者数は300人ほどですが、2期目も継続します」――。
2月より、リクルートLS社主催のセミナーや第1期目の報告会が全国で行われる。「ゴルマジ」の認知度は1期目で向上したが、2期目以降は賛同施設数や来場者数を増やすことが不可欠なのは言うまでもない。