デサントの血が入った新生『スリクソン』アパレル発表

デサントの血が入った新生『スリクソン』アパレル発表
デサントは6月11日、都内オフィス(豊島区目白)にて「ルコックゴルフ」、「カッター&バック(C&B)」及びエキップメントの2015年SSシーズン業況を発表(※主要チェーン店 店頭売上金額ベース 5月末まで)。 さらに、今回は2015年SSより始動した「デサントゴルフ」、そして、2016年SSより展開をスタートする「スリクソン by デサント」のニューコレクションをお披露目した。 まずは「ルコックゴルフ」のシーズン業況だが、15SSは前年同期比95%と振るわず。横峯さくら選手に加え、今シーズンより契約したイ・ボミ選手を活用した店頭販促が功を奏し、レディスは好調に推移するものの、メンズが苦戦した模様。アウター不調と半袖シャツの動き出しが遅く、特に春商戦が厳しかったという。 この結果を受け、16SSの強化ポイントとして挙げたのが、①コレクション構成のリニューアル、②店頭プロモーションの強化、③店頭起点型オペレーションへの取組み、という3つ。16SSは店頭売上計画を前年比103%で計画すると発表した。 なかでもコレクションの構成だが、従来の「WHITEライン」と「BLUE/RED」の3ラインを一本化すると発表。特にメンズは、スタイリッシュな新開発のシルエットをポロシャツに採用。パンツは、すっきりとしたストレート、流行りのテーパード、動きやすいモーション3Dという嗜好に合わせた3つのシルエットで再強化を図るという。 続いて「C&B」の15SSシーズン業況は、前年同期比105%を記録。4月1日から5月末まで実施した「サマーIVYフェア」が奏功し、シャツ、ミドラー、パンツが好調に推移。さらに間口を広げる16SSに関しては、前年比110%という数字を挙げ、その強化ポイントとして、①店頭イメージ向上、②新規機能提案、③話題提供を列挙。こちらもパンツに注力するカタチで、ノータックパンツに2つの新しいシルエットを加える。そのひとつが、太もも部分にややゆとりを持たせたリラックスタイプの「Rパンツ」。もう一方が、太もも部分から裾に向かってシェイプしたテーパードシルエットの「Sパンツ」だ。そのほか、アロハテイストの『Reyn Spooner』ブランドとのコラボ商材、高級革を使用したベルト、グリーンフォークなどプレミアムな小物を用意し、話題を提供していく狙い。 また、エキップメントのシーズン業況はというと、前年同期比103%を記録。キャディバッグ市場が厳しく、若干苦戦するも、クラブケース、ボストン、ポーチなどが牽引。メンズ、レディスともに売上を伸ばしたという。16SSは、①メンズキャディバッグの強化、②レディスの底上げ、③「ワイヤー・ロック・システム」ゴルフシューズを強化ポイントとして掲げ、前年比115%という強気の数字で計画すると発表した。 そして、15SSが初シーズンとなる「デサントゴルフ」について、同社GBMの武市一マネージャーは次のようにコメント。 「15SSは、予想を大きく上回るという結果ではありませんでしたが、計画通りの動きをみせてくれました。特に、売場として独自性を表現できた店舗は好調。元サッカー日本代表の中田英寿氏を活用したPR効果もあり、ブランドイメージに合った顧客層の反応が良かったと思います。これを受けて、16SSに関しては、VMD提案の強化、シーズンごとの機能性提案、売場装飾のマニュアル化を強化ポイントとして挙げ、最低でも倍の数字は残したい」 売場装飾としてイメージするのは、大型家電量販店の「アップルストア」的なものだという。 「これまでにない、クールでスタイリッシュな売場づくりを提案したい」(武市マネージャー) 最後に先頃、ダンロップスポーツと業務提携を発表した「スリクソン by デサント」について紹介する。ダンロップスポーツマーケティングの水野隆生社長は、 「商品の出来栄えをみて、これは必ずヒットすると確信しております。デサントさんが得意とするファッション性と機能性の融合。タイトに見えるが動きやすいウエアは、契約プロも喜んで着用してくれると思っております」 と相好を崩す。初のコレクションとなる16SSは、メンズのみの展開で40型を用意。うち10型がスリクソンの「X」をモチーフにした「ツアーライン」、そのほか30型が「シーズンライン」となるもの。価格帯は、ポロシャツが6900円~9600円、パンツが8900円~1万1000円、アウター類が9900円~1万6000円というリーズナブルな価格設定。前出の武市マネージャーは、 「『X』をグラフィック化し、無限に広がるイメージを『ツアーライン』に採用しました。従来とはまったく違うテイストのスリクソン。いわばデサントの血が入った『新生スリクソン』を提案していきます。ご期待ください」