ヨネックス、産学協同第3弾はユーティリティ

ヨネックス、産学協同第3弾はユーティリティ
ヨネックスは2月下旬、常識にとらわれない新設計でアマチュアゴルファーが苦手とする180ヤード前後の飛距離をやさしく狙える『TRIPRINCIPLE(トライプリンシプル) ユーティリティ』(オープン価格)を発売する。同UTは、福岡大学・清永明名誉教授発案の産学協同プロジェクト第3弾となるもの。 同製品の特徴は、①スコアライン、②クラウン部分、③シャフトという3つが挙げられる。まずは、新設計「3Sスコアライン」の説明から。同社宣伝部の稲木鉄志係長によれば、 「『3Sスコアライン』とは、『Slanted Spin Stabilizer』からネーミング。これは、濡れた状態と乾いた状態の芝でもスピン量の差が少なく、飛距離のバラつきが少ない新設計のスコアラインです。斜めに入った溝がインパクト時、水や芝を逃がしてくれる、ようは排水溝の役割を果たしてくれるイメージです」 同溝設計は、見た目にも分かりやすく斬新なものだが、続いて説明するクラウン部分にも注目したい。稲木係長が続ける。 「クラウン中央部を凹ませた新形状にすることで、クラブの重心軸をフェースセンターに配置。さらに、トウ側6・ヒール側4という重心配分で、UTにありがちなつかまり過ぎのミスを抑え、やさしくボールが上がる低重心設計を採用しています」 さらに、振りやすさ、ボールの上がりやすさに一役買っているのが、独自設計を採用した専用シャフト(WFS 300‐U・中調子)。 「こちらのオリジナルシャフトは、長い番手になるにつれて、シャフトを軽量化した『重量逆フロー設計』を採用。ロング番手ほど軽く、振りやすくなりヘッドスピードアップが図れ、適正スピンで楽にボールが上がりやすくなっています」 番手ラインアップとシャフト重量を紹介すると、#3(20度/R48g、S52g)、#4(23・5度/R52g、S56g)、#5(27度/R58g、S62g)となっている。なお、本体価格はオープンプライス(店頭参考売価4万円前後を予定)。 『トライプリンシプル』シリーズは、第1弾のパター、第2弾のウエッジに続き、今回UTが発表されたが、パター・ウエッジともに、巷間での評価も高い。それだけに、同UTも人気の商材となることが予想される。ちなみに、パターに関してはシリーズ累計で5000本以上を販売しているヒット商品。まだ試したことのないゴルファーは、異形だからといわず、一度試してみる価値があるだろう。消費者目線でいえば、今後、同ブランドのドライバー、アイアンの発表が気になるところだ。 問い合わせはヨネックスへ、03‐3833‐3526。