「ルコック」「C&B」など、3ブランドのシーズン業況を発表

「ルコック」「C&B」など、3ブランドのシーズン業況を発表
デサントは6月上旬、都内オフィス(豊島区目白)で、「ルコックゴルフ」、「カッター&バック(C&B)」、「スリクソン by デサント」及びエキップメントの2016年SSシーズン業況を発表(※主要チェーン店 店頭売上金額ベース 5月末まで)。 まずは、同社旗艦ブランドのひとつである「ルコックゴルフ」のシーズン業況だが、16SSは前年同期比102%で微増。メンズは、春先から半袖シャツ、パンツを中心に好調に推移。一方、レディスは春先好調だったものの、盛夏の半袖シャツが不振に終わり、昨対割れと振るわず。同ブランドは17SSの強化ポイントとして、①パートナーショップ政策の実施、②グローバルコレクションの展開、③快適性を追求した機能訴求と単品力の強化、④イヤーラウンド商品の提案、⑤ブランドコミュニケーションのリニューアル、⑥契約プロのプロモーション最大活用を掲げ、店頭売上計画を前年比108%で計画すると発表した。 また、シーズン業況と同時に、ブランド中長期計画「VISION2020」が発表され、それによれば、 「フランスオリジンのグローバルなスポーツブランドとして、エスプリの効いたファッション性とキャラクター性、スポーツを楽しむための快適な機能性と製品へのこだわりを提供し、顧客満足度を最大化する。そして、チェーン店業態において、売上シェアNO1であり続けている」――。 同社はこの目標達成のため、①グローバルレベルでの商品力、広告販促力の強化、②店頭展開力、運営力の強化という2点を戦略の方向性として掲げる。 続く「C&B」の16SSシーズン業況は、前年同期比92%で苦戦した模様。その要因として挙げられたのは、店頭映えをねらった柄物やパンツが苦戦したこと。17SSの強化ポイントは、①コーナー展開政策、②レインウエアの訴求、③ゴルファーニーズに応える機能提案、④主力商品の集中販促を掲げ、17SS店頭売上計画を前年比110%で計画すると発表した。特に、②のレインウエアに関しては、同ブランド初の商材で、耐水性2万mmH2O、透湿性2万5000g/m2・24hとハイスペックな仕様でありながら、価格は1万8000円を想定。今後、キラーコンテンツになりうる商材と、バイヤーからの前評判も高い。 また、先述のルコック同様、C&Bに関しても、中長期計画が発表されたが、それによれば、 「スポーティーで洗練され、進化したアメリカントラディショナルスタイルを提案。本物志向でアメリカンデザインを好むファッショナブルゴルファーからの圧倒的な支持を得ると共に、話題性、価値の提供により、新規・潜在ゴルファーにも憧れられるブランドを確立する。そして、2020年、PGA所属のティーチングプロ着用率NO1を目指す」――。 具体的には、当初はJGA、PGAからの紹介を通じ、特別価格での販売、商品提供を行い、30名ほどからスタート。3年後に1500名ほどの着用者を目指すという。 続く「スリクソン by デサント」の16SSシーズン業況を紹介する。同ブランドは今シーズンが初となるため、前年比はないが、展開を開始した春先に、松山英樹プロの米PGAツアー2勝目というビックニュースも追い風となり、半袖シャツを中心に順調に推移。 17SSの強化ポイントとして、①主力チェーン店での展開規模大幅拡大(売場マニュアル作成)、②ツアーラインの強化、③新規パターンの採用、④契約プロを起用した店頭訴求という4点を列挙し、17SS店頭売上計画を前年比200%で計画すると発表。まだ母数が少ないとはいえ、かなり強気の数字といえるだろう。無論、達成のための方向性・実行計画も忘れてはいない。具体的には、①チェーン店流通における売上規模拡大、②ゴルフ専門店。ゴルフ場流通における売上拡大、代理店の活用による販路及び売上拡大、③ECサイトでの売上拡大と、売り上げ重視の姿勢をみせ、2020年にはギア系アスリートゴルフブランドの中で売上NO1を目指す。 最後にエキップメントの16SSシーズン業況はというと、前年比125%という大幅な伸び率を記録。その牽引役となったのが、ゴルフシューズだったという。17SSの強化ポイントとしては、①デサントゴルフエキップメントのチェーン店、専門店での先行展開、②新規提案商材による買い替え需要促進、③ゴルフシューズの強化の3つを挙げ、17SSの店頭売上を前年比102%で計画していると発表した。