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    ナイキのギア市場撤退で大物プロの争奪戦必至

    編集部
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    ナイキは本日(日本時間8月4日)、「ナイキゴルフの持続可能かつ利益を伴う成長を実現する」(ダリック・アシュフォード・ナイキゴルフ社長)ことを目的に、ゴルフクラブとボール、用具事業から撤退することを明らかにした。 今後、同社のゴルフ事業はシューズとアパレルに集約されるが、2002年1月、タイガー・ウッズの使用で鳴り物入りのクラブ市場参入を果たした同社は、ギア市場から退場。14年間の活動に幕を引いた。ナイキの年商は3兆5000億円規模、スポーツ市場における最大の企業だが、ゴルフ市場には専業大手のアクシネット、キャロウェイゴルフ、テーラーメイドゴルフなどが鎬を削っており、近年はヒット商品に恵まれず、苦渋の決断を下したもの。 とはいえ、この一報を受けた日本の業界関係者は冷静に受け止めているようだ。二木ゴルフ商品部の北條圭一部長が話す。「やっぱりというか、さほど驚きはなかったですね。米本社の動きは日本にも伝わっていたし、同社との取引は一昨年から縮小していました。少なくとも当社の売上において、ナイキが抜けた穴は大きくないですから。問題は、若年層の人気が高いナイキブランドがゴルフギアから撤退することで、彼らにマイナスのイメージが広がるかもしれない。業界は今、若年層ゴルファーの創造に懸命ですが、そこへの影響は気になります」 これとは別に、同社が抱える契約プロの争奪戦も今後の焦点といえるだろう。ナイキブランドのトレバー・エドワーズ社長は、「タイガー、ローリー、ミッシェル・ウィーらアスリートたちは、ゴルフに大きな活力をもたらしています。私たちがゴルフアパレルとフットウエアにおける確固たる地位を築くため、彼らをはじめとする偉大なアスリートたちがビジネスの勢いを加速させていく予定」とコメントしているが、仮にタイガー・ウッズやローリー・マキロイの使用クラブがフリーとなれば、競合他社の争奪戦が激化する。特にアクシネットとキャロウェイの動きが注目されるが、アクシネットジャパンの中村孝社長は複雑な舞台裏を次のように説明する。 「ナイキは、偉大な功績をあげたアスリートに対して終生、手厚く遇する会社だけに、タイガーについては他社が付け入る隙はないでしょう。問題はマキロイですが、一説によるとナイキは複数年で20億円超ともいわれる契約金を払っていると見られ、他のゴルフメーカーがそれだけの負担を覚悟できるのか。当社を含めて難しい決断だと思いますね。想像力を働かせれば、クラブはフリーになるのではないか。消耗品のボールについては、当社にも可能性があると考えています」 これ以外の契約プロについても争奪戦が予想され、その結果によって業界の勢力図が大きく変わるかもしれない。
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